百里基地現地調査に対する記者会見での発言要旨

2006年7月3日 塩川てつや


1)百里基地における訓練移転に伴う飛行回数(防衛施設庁の試算)が明らかになった。
 年間、約1000回。今でさえ深刻な騒音なのに、県民に新たな負担を強いるものになっている。

 実際には、これにとどまらない飛行回数となり得る。平成16年度の共同訓練では、訓練期間の事前・事後にも訓練が行われていた。

 「慣熟飛行」が繰り返されることで、鉾田市上空などの騒音もさらに拡大することになる。

2)百里基地の訓練環境の問題点が浮き彫りとなった。
 イ、訓練空域内に民間航空路が設定されている。 ロ、成田・羽田空港の管制空域と重複。 ハ、原子力施設、石油コンビナートなど、上空飛行制限施設が近接。

 危険性の高い空域で、日本の航空法の適用をうけない米軍の訓練は重大な事故につながりかねない。

3)自衛隊基地の米軍基地化がすすんでいる。
 米軍が百里基地を不自由なく使用できるように慣熟飛行が繰り返される。海外への米軍機発進基地となる懸念も。

 ACSAにもとづく米軍の日常業務に対する物品・役務の提供が頻繁に行われている。
自衛隊の米軍の補完部隊化・海外派兵部隊化が進行している。

4)残虐兵器、大量破壊兵器のクラスター爆弾の保有を確認。
 廃棄すべき。


※「訓練移転」に伴う米軍機の飛行回数が、年間約1000回にのぼるというニュースは、茨城の主要六紙で報道されるなど、大きな反響を広げています。「訓練移転」中止のために最後まで頑張ります。