国会質問

<第183通常国会 2013年05月29日 経済産業委員会 15号>




○塩川委員 私は、日本共産党を代表して、小規模企業の事業活動の活性化のための中小企業基本法等の一部を改正する等の法律案に対する修正案について、その提案理由及び趣旨を御説明いたします。
 地域経済、雇用を支える小規模企業への支援策の拡充は当然ですが、本法案には、逆に小規模企業者等の設備導入を長年にわたって支えてきた設備導入資金助成法の廃止という大きな後退が盛り込まれています。
 制度廃止を打ち出した“ちいさな企業”未来部会取りまとめへのパブリックコメントには、制度の存続を求める声が多数寄せられています。廃止後の代替措置として提案されている融資制度は、金融機関の融資枠とは別に設備資金を確保できるという本制度の魅力を受け継ぐものではありません。また、新設される新小規模企業融資制度も、その内容が固まっていない中では、不安の声が巻き起こるのも無理はありません。
 長引く景気低迷により減退した小規模企業の設備投資意欲を下支えするためにも、小規模企業者の立場に立ち、本制度の一層の改善、拡充を進めるべきだと考えます。
 以上の理由から、小規模企業者等設備導入資金助成制度を存続するために、廃止に係る条項を削除する修正案を提案いたします。
 委員各位が御賛同くださることを期待して、私の提案理由説明といたします。