防衛省集計の「航空機騒音苦情件数」の2018年3月分を入手

 このほど「地方防衛局に寄せられた航空機騒音苦情件数」について、2018年1~3月分の苦情が明らかになりました。

 この「地方防衛局に寄せられた航空機騒音苦情件数」は、昨年7月までの「米軍機の飛行に係る苦情受付状況表」とは違い、自衛隊機ではない航空機の苦情ということになり、米軍機かどうかの確認は行われていません。米軍機の訓練飛行を隠ぺいするものであり、従来通りの開示を行うよう求めていくものです。米軍機という特定がされない苦情集計表ではありますが、全国的な被害状況の把握という意味もあるので掲載を続けます。

 2018年1~3月分の苦情について、その特徴を紹介します。この期間の苦情件数は、16都県84件になります。

 内訳は岩手県1、東京都3、埼玉県10、群馬県12、長野県1、栃木県2、鳥取県1、島根県13、岡山県1、広島県6、徳島県5、香川県1、高知県3、大分県9、宮崎県2、鹿児島県14です。

 群馬上空と島根・広島上空の米軍機訓練エリアや各地の米軍機低空飛行訓練ルート、九州の米軍機飛行ルートなど、既存の訓練エリア・ルートに関する苦情が多数あります。

 岩手県陸前高田市の苦情は、三沢基地のF16ではないかと思われます。これまで一度も米軍機の苦情が寄せられていなかった香川県から苦情が初めて寄せられました。