新たな外国人材の受け入れ制度/派遣労働も可能/使い捨て労働がいっそう深刻に

 党国会議員団外国人労働者問題対策チームは、新たな外国人材の受け入れ制度について、法務省からヒアリング。

 「技能移転」を理由とした技能実習制度は、最賃法や労基法違反の事例が多数発生して、人権侵害も重大です。現行の外国人労働者の深刻な実態を解決する道は示されていません。それなのに、新たに受け入れの制度をつくることに納得のいく説明はありませんでした。

 人手不足の産業分野で外国人労働者を受け入れると言いますが、低賃金などの劣悪な労働条件が原因で「人手不足」という場合も容認するのか。法務省は「今後制度設計する」と言うだけ。

 悪質な仲介業者排除をいうものの、技能実習制度でも多額の保証金によってがんじがらめになって「奴隷労働」状態となっている事態も何ら是正されていません。同じことを繰り返すことにならないか。

 雇用形態についても「派遣労働も可能」とのこと。派遣会社など人材ビジネスが跋扈して、使い捨て労働がいっそう深刻になる懸念が拭えません。