米軍横田基地工事の土砂/所沢通信基地搬入計画の中止を/防衛省に申し入れ

 米軍横田基地の工事で発生する土砂を所沢通信基地に搬入する計画が明らかになり、その中止を防衛省に申し入れました。やぎした礼子県議、党所沢市議団、市民団体の皆さんが参加。

 住宅団地や学校が周囲に建ち並ぶ所沢通信基地に3万7千㎥もの土砂を今月下旬から持ち込むという計画であり、市民にとっては寝耳に水の話です。参加者は計画の中止を強く訴えました。

 オスプレイが所沢通信基地で訓練飛行を行ったときには市民とともに、市も厳重抗議を行いました。今回の搬入計画については、所沢市基地対策協議会が北関東防衛局に搬入計画への抗議と即時中止をもとめる要請を行っています。

 横田基地ではオスプレイ受け入れのための施設整備工事が行われています。その土砂が持ち込まれる可能性もあります。

 横田基地から所沢通信基地へ土砂を搬入する計画に関する資料は以下の通り。

 防衛省は、土砂搬入計画について、横田基地外周道路の切り替え工事(米軍直轄事業)により発生する土砂を所沢通信基地へ運ぶもの、と説明しています。

資料をクリックすると拡大し、拡大画像の保存やプリントアウトが出来ます。

 資料では、外周道路切り替え工事か所と、CV-22オスプレイ受入れのための施設整備工事か所が近く、工事車両用のゲートが重なっていることが見て取れます。

 防衛省に対して搬入計画の詳細について問いただしても「米軍に説明を求めている。詳しい情報を収集中」と述べるに留まり、実態はブラックボックスです。オスプレイ配備のための工事で発生した土砂が運ばれる可能性があります。


横田から所沢通信基地へ/土砂搬入中止求める/塩川議員ら防衛省に

「しんぶん赤旗」2月9日付・首都圏版より

 米軍横田基地(東京都)の工事で発生した土砂を埼玉県所沢市の米軍所沢通信基地へ搬入する計画について7日、日本共産党の塩川鉄也衆院議員、やぎした礼子県議、平井明美、荒川ひろし、矢作いづみの各市議と天野あっし市議予定候補、市民団体は防衛省に中止の申し入れを行いました。

 防衛省地方協力局の担当者は、計画について、横田基地北側の外周道路の切り替え工事で発生する約37000立方メートルの土砂を、所沢通信基地へ搬入するもの(今月25日~2020年2月24日)だと説明。

 参加者からは「なぜ横田からわざわざ所沢通信基地に大量の土砂を運ぶのか。土砂汚染の懸念もある」「地位協定による治外法権を示すものだ」「土砂置き場としての基地機能の追加は基地返還を求める市民の声に逆行する」など批判が相次ぎました。

 防衛省は「詳しい情報は収集中」「米軍に対し法令の尊重を求めていく」と答えるだけでした。

 塩川議員は、オスプレイが所沢通信基地で飛行訓練を行ったことに対して所沢市が抗議している経緯を示し「搬入計画は横田基地ヘオスプレイを配備するための2期工事とリンクした土砂を運ぶものではないのか」と厳しく批判。搬入計画の中止を求めました。

 この事態を受け、所沢市基地対策協議会は、北関東防衛局に対し同日、同計画に抗議と即時中止を求める要請をしています。