【「しんぶん赤旗」掲載】暑さ吹き飛ばす爽快さ

「しんぶん赤旗」9月14日付・首都圏版より

駆けある記/塩川鉄也 衆院議員
「暑さ吹き飛ばす爽快さ」

 今年も暑い夏でした。先日、標高1300メートルにある栃木県の横根高原に足を運びました。

 爽快さ抜群でしたが、「避暑」ではなく、メガソーラー建設予定地の調査です。

 尾根筋に59ヘクタールもの森林を伐採する計画で、「チシマウスバスミレ」といった希少種をはじめ、貴重な動植物の生息が危ぶまれ、渓流や水道水の汚染が懸念されています。

 関東周辺でも、各地で自然環境や生活環境を脅かすメガソーラー建設が問題になっています。埼玉県越生町では、直径2メートルの巨石が通学路に落下する事故なども起こりました。

 これでは地球温暖化対策とも相いれません。これらの計画に対して、中止を求める市民と野党の共同の運動が広がり、行政を動かしています。

 栃木県鹿沼市では、メガソーラー規制の条例が力を発揮しました。埼玉県日高市でも、この8月にメガソーラー建設計画を直接禁止する条例を制定しました。国の政治も変えるときです。

 埼玉では大野元裕知事が誕生し、横暴勝手な自民党政治に審判を下しました。暑い夏の選挙でしたが、市民と野党の共闘の前進は、爽快さ抜群です。