【新聞「新埼玉」掲載】黒川氏定年延長の閣議決定撤回を

新聞「新埼玉」6月号より

塩川鉄也の国会から埼玉から

 黒川弘務東京高検検事長は、賭けマージャンを認めて辞任しました。「余人をもって代えがたい」、「公務に重大な支障をきたす」として、黒川氏の定年を延長する閣議決定を行っだのが安倍首相です。

 賭けマージャンで賭博罪に問われうる立場の黒川氏は、法務事務次官だった時に、賭博を合法化するカジノ法案を容認する立場をとりました。この人事のうさん臭さを象徴するものです。

 安倍首相は、前例のない検察官の定年延長を強行したものの、その法的根拠を説明できずに法律の解釈変更までしてごり押しし、さらには法律そのものさえ後付けで書き換えようとしました。その人事の結果が、賭けマージャンによる辞任です。検察庁法改定案の撤回、黒川検事長定年延長の閣議決定撤回を強く求めたい。

 安倍政権は、独立性が求められる日銀やNHK、内閣法制局、検察庁の人事に露骨に介入し、国政の私物化を推進してきました。その下でモリ・カケ・サクラなどの不祥事が拡大しました。その責任を徹底追及していきたい。

(衆議院議員・党国会対策委員長代理)