高齢者施設への波及が心配、医療機関の経営は深刻/コロナで群馬県医師会会長と懇談

 群馬県医師会の須藤英仁会長と懇談。

 県内でもクラスターが発生し、高齢者施設への波及が心配とのこと。大規模検査の必要性を強調していました。

 群馬県内では、PCR検査のできる医療機関が480件に広がり、医師の判断で広く検査ができるようになってきています。

 受信抑制もあり、医療機関の経営は深刻。群馬県では5月の前年比で15%減。小児科や耳鼻科は一層深刻です。「医療機関の経営がギリギリで行われるようにしている仕組みを見直すとき。余裕が持てるようにすることが必要」と話していました。


群馬県医師会長/大規模検査を/介護施設の感染を危惧/塩川議員との懇談で強調

「しんぶん赤旗」8月23日付・地方ワイドページより

 日本共産党の塩川鉄也衆院議員は21日、群馬県医師会の須藤英仁会長と新型コロナ感染症対応について懇談しました。

 群馬では、接待を伴う飲食店中心に複数のクラスターが発生しています。須藤会長は、今は若い人が中心で重症者は少ないとしながら「お年寄りが多い介護施設などに感染が広がることを危惧している」といいます。

 PCR検査について須藤会長は「保健所は見ていて気の毒なほど手いっぱい。かかりつけ医などに相談して必要と判断すれば、一般には非公表だが検査可能な医療機関を紹介できる」と話しました。

 群馬は検査可能な医療機関が多く、リスクの高い介護施設の職員や入所者、クラスターが複数発生している地域の徹底した検査も、行政の主導で可能です。

 須藤会長は「大規模なPCR検査で感染者を隔離・保護することが、感染拡大を防ぎ、経済を回すことにつながる」と強調しました。

 県内医療機関は、5月分の診療報酬明細(レセプト)ベースで小児科が5割近い減収、耳鼻科も4割以上の減収。全体で約25%の減収といいます。

 塩川氏は「PCR検査の抜本的拡充、医療機関などへの支援を引き続き求めていく」と応じました。

 須藤会長は最後に「われわれはできるだけのことをやってきた。これからさらに大規模な感染拡大が起きた際の準備をどうするのか、対応は国にしかできない」と話しました。

 伊藤たつや衆院群馬5区候補、伊藤祐司県議、桜井ひろ江、金井久男両安中市議が同席しました。