ゆずの生産、販売の状況について懇談/埼玉・毛呂山町

 埼玉県毛呂山町(もろやままち)を訪問し、いるま野農協毛呂山柚子部会の市川覚会長らから、名産の桂木ゆずの生産、販売の状況について懇談。

 江戸時代から特産品として知られていた桂木ゆずは、香りの高さが最大の特徴です。北風が吹き抜けない温暖な土地が美味しいゆずをつくります。

 コロナ禍で直売にも影響が出ています。生産の効率化、販路の開拓が大きな課題です。商品開発を工夫するなど、地域資源を活用したまちおこしにつなげていければと思います。

 


出荷量減人も雇えぬ/埼玉・毛呂山/塩川氏らにユズ農家

「しんぶん赤旗」12月23日付・首都圏版より

 埼玉県毛呂山町で21日、日本共産党の塩川鉄也衆院議員と牧瀬明町議らは、地場産業の実態調査の一環として、町内のユズ農家と懇談しました。

 同町は「桂木ユズ」の栽培が盛んで、日本最古の全国有数の産地です。

 いるま野農協毛呂山柚子(ユズ)部会の市川覚会長は、ユズの出荷先は町がつくった加工所がほぼ全てであり、他は直売所などしかなく、青果市場にはあまり流れていないと説明。「加工所は搾って果汁にするだけ。加工業者がジュースなどをつくっている」「できれば町で商品化から販売までやれるようにしたい」と話しました。

 塩川氏が「収穫の人手確保は大変ではないか」と尋ねると、市川氏は「買い上げ単価が安く、人を雇うと赤字になってしまう。農協の直売所だと良いものは1㎏1000円以上になるが、量が多いと売れ残ってしまう」と回答。新型コロナの彫響については「出荷先の菓子屋が入荷量を30%減らした」と訴えました。

 塩川氏は「コロナ禍で地方分散へと社会のありようが変わるでしょう。地方で住み続けられる環境づくりが政治の仕事になる。地場産業の振興が必要で、農業が一番の地域資源だ。応えられるように国政レベルで取り組んでいく」と語りました。