【議院運営委員会】非常勤職員/兼業で公正さに疑念/人事官候補に指摘

 政府が提示した国会同意人事案のうち、川本裕子人事官候補から所信を聴取しました。

 私は、人事院の中立・第三者機関としての役割について認識をただしました。

 川本氏は、「公務員は全体の奉仕者」との憲法15条の規定をあげ、人事院の業務は「公務員が不偏不党、中立公正に公務の遂行を可能にすること」だと答弁。

 私は、公務の公正性が疑われる総務省・農林水産省の接待など官民癒着が問題となっている。内閣広報官などの特別職の官僚は国家公務員倫理法の対象外だ。特別職の官邸官僚への倫理法や倫理規程が必要ではないか、と質問しました。

 川本氏は「特別公務員は厳格な倫理意識をもつ人が選任されるのではないか」「選任時のルールは府省庁で持っている」などと述べ、正面から答えませんでした。

 また、私は、国家公務員の非常勤職員は兼業が可能で出身企業から給与の補填(ほてん)を受けられる。誰のために仕事をしているのか。公務の公正性に疑念が生じる、と批判。

 川本氏は「兼業として民間企業の業務に従事した場合、給与を受け取ることはありうる」と容認しました。