10月4日召集臨時国会/代表質問や予算委の開催を/議運委理事会

 議院運営委員会理事会開く。

 加藤官房長官が出席。首相指名を行うための臨時国会召集日の事前報告を受ける。

 野党は、憲法53条に基づき要求した臨時国会を政府が拒否したことは憲法違反だと強く抗議。今行うべきは、衆院選で国民の審判を仰ぐために、選挙の争点を明らかにする質疑の場であり、首相所信表明に対する代表質問や予算委の開催を要求。それに必要な会期の提案を行えと与党に求めました。

 与党から回答がなく、一旦理事会は休憩。自民・立憲の両国対委員長が協議。立憲の安住氏は、4野党の要求として「臨時国会は可能な限り審議時間をとり、新内閣の所信に対する質疑を行うことを確約してほしい」と求め、自民の森山氏は「自民党としては野党の申し入れに対し、その重さを受け止めて、党として対処したい」と回答。

 議運理事会を再開し、この与野党合意について、自民党理事も「受け止めたい」と表明。

 臨時国会は10月4日に召集。今後、与野党合意を受けた会期の協議をすることになります。

 4年前、野党は憲法53条に基づく臨時国会を要求。安倍政権は、臨時国会を召集したものの、審議は一切行わず、冒頭解散しました。こんな無法を繰り返すことは、絶対に許されない。


臨時国会来月4日召集/衆参議運理/野党は十分な審議要求

「しんぶん赤旗」9月18日・2面より

 加藤勝信官房長官は17日、衆参両院の議院運営委員会理事会に出席し、新首相を指名するための臨時国会を10月4日に召集する方針を伝えました。

 伝達に先立って衆院議運委理事会で野党側は、憲法53条に基づく臨時国会の召集を求めてきたことに対する回答を要求。臨時国会は首相指名だけでなく、代表質問や予算委員会などで十分な審議時間を確保するよう主張しました。日本共産党の塩川鉄也議員は、「憲法53条に基づく臨時国会召集を拒否したままであり、憲法違反の政治そのものが問われていると抗議する。総選挙に向けて有権者に争点を示す審議の場を設けるべきだ」と強調しました。

 政府・与党側は野党の要求に回答しなかったため、理事会は休憩。野党は国対委員長会談を開き、自民党に対し、「臨時国会で可能な限り審議時間をとり、新内閣の所信に対する質疑を確約する」よう要求することで一致。立憲民主党の安住淳国対委員長が申し入れたのに対し、自民党の森山裕国対委員長は「申し入れの重さを受け止めて、党として対処したい」と回答しました。

 再開された衆院議運委理事会で、自民党理事は「与野党国対委員長会談でのやりとりは受け止めている」との認識を示しました。