【議院運営委員会理事会】臨時国会14日まで/甘利氏疑惑・河井夫妻問題の説明を要求

 衆院議院運営委員会の理事会が開かれ、来週4日召集の臨時国会について、会期を14日までの11日間とする日程が与党から提示され、了承しました。

 与党からは、新総理の所信表明演説の聴取を8日に実施したいとの提案もありましたが、引き続き協議することになりました。

 私は、本会議の代表質問と予算委員会での質疑を要求。

 自民党理事は「そういったことも含めて、現場や政党間で議論していただきたい」と述べました。

 また、私は、自民党幹事長に起用された甘利明氏が2016年に経済再生担当大臣を辞任することになった金銭授受・口利き疑惑について「説明するとしながら『睡眠障害』を理由に国会を欠席し、説明しないまま今日にいたっている。自民党を代表する立場になったわけであり、しっかりと説明してほしい」と要求。

 2019年参院選の大規模買収事件で有罪になった河井克行元法務大臣・案里元参院議員に対し、自民党本部が1億5000万円を提供していた問題について「岸田文雄新総裁は『確認し、必要であれば説明する』と述べたのだから、自民党として説明してほしい」と再度求めました。

 自民党理事は「党に伝えたい」と答えました。


 今日の議運理事会が始まる前、与野党間の協議が混乱する事態が起こりました。

 これは、岸田文雄・自民党新総裁の役員人事で、衆議院議院運営委員長の高木毅氏を自民党の国対委員長に充てるという提案があったためです。

 立憲民主党の安住国対委員長と自民党の森山国対委員長の会談で、自民党の国対委員長が公平効率な議事運営に努めるべき議運委員長と兼務するという提案について、安住氏が「自民党の国対委員長が議院運営委員会を仕切ったら、公平中立とは言えない」と指摘。

 与野党があらためて協議し直すこととなり、来週からの臨時国会中は、森山氏が国対委員長、高木氏が議運委員長を続投することで決着しました。

 岸田新総裁は、「安倍・菅直系政治」といわれるように、新政権を発足させる前から党執行部人事で、国会軽視の姿勢があらわとなりました。


 今日行われた、日本共産党、立憲民主党、国民民主党の国対委員長が会談で、自民党幹事長に起用された甘利明・元経済再生担当大臣のUR(都市再生機構)口利き疑惑をめぐり、野党合同の調査チームを、週明けに設置することを決めました。


甘利氏疑惑など説明要求/衆参議運委理事会/塩川議員

「しんぶん赤旗」10月2日・2面より

 衆参両院の議院運営委員会理事会が1日開かれ、自民党は4日召集の臨時国会の会期を14日までの11日間とし、召集日に首相指名選挙を実施したいと提案し、了承されました。自民党側は、新首相の所信表明演説を8日に行いたいと提案。引き続き協議することとなりました。

 衆院議運委理事会で、日本共産党の塩川鉄也議員は、衆参両院の本会議での各党代表質問と予算委員会の開催を要求。自民党理事は「そういったことも含めて、現場や政党間で議論していきたい」と述べました。

 また塩川氏は、自民党幹事長に起用された甘利明氏が2016年に経済再生担当相の辞任に至った金銭授受・口利き疑惑について「説明するとしながら、『睡眠障害』を理由に国会を欠席し、説明されないまま今日に至っている。自民党を代表する立場になったわけで、しっかり説明してほしい」と要求。また19年参院選の大規模買収事件で有罪になった河井克行元法相と案里氏の陣営に、自民党本部が1億5000万円を提供していた問題についても、「説明されていない。岸田文雄総裁は『確認し、必要であれば説明する』と述べたのだから、説明してほしい」と求めました。自民党理事は「党に伝えたい」と答えました。