【議院運営委員会理事会】古屋議運委員長の過少申告疑惑/国民が納得できる説明を

 古屋圭司議院運営委員長(自民)は、政治資金パーティーの収入を実際より少なく申告した疑惑(7月17日付朝日新聞報道)をめぐり、今日の議運理事会で、経過と事実関係を書面で報告しました。

 書面では、報道されたパーティー券販売数を記したノートの存在を認める一方、記事内容とは違う点も確認されたとして、さらに調査をすすめると説明。

 日本共産党など野党は「説明責任を果たしていない」と批判し、関連資料の提出を含め、国民が納得できる明確な説明を求めました。

 書面では「ノートは事務所の政治資金パーティー券を販売した秘書がパーティー券の配布先及び配布枚数を規則したもの」と説明。実際の購入枚数とされる赤ボールペンで丸のついた数字について「赤丸で囲まれた数字と通帳などへの個々の入金額が一致しないものがある」「『赤丸数字=販売枚数』ではないケースが確認できた」と強調しています。

 野党は、赤丸数字と販売枚数で一致するものは何件あるのか、一致するものを足し上げていった結果、収支報告書の申告金額は過少になるのではないかと追及。

 古屋委員長は、弁護士・専門家に調査を依頼しており、調査を進めないと答えられないと述べるにとどまりました。

 わたしは、国会運営を担う議運委員長には高い倫理性が求められる。疑惑を明らかにしていない議運委員長の下で、「新たな日程を協議するわけにはいかない――と表明しました。

 しかし、与党と古屋委員長、野党の反対を押し切り、職権で今日の本会議開会を決めました。