【内閣委員会】経済安保準備室長の更迭/国会への報告は当然

 内閣官房の経済安全保障室長であった藤井俊彦・内閣審議官(国家安全保障局)が事実上更迭されたことについて、質問しました。

 私は、松野博一官房長官が会見などで「処分につながる可能性がある行為を把握した」と発言したことについて、週刊文春の報道によると私企業で働き、報酬を得ていた疑いがあると指摘。

 藤井氏が出席した私企業の集まりに、所属省庁の利害関係者がいたと報じたれていることに対し、企業に対して様々な規制や支援措置を行う法案との関係で、利害関係者との対応がどうだったのか、きわめて重要・重大だと質しました。

 松野官房長官は、国家安全保障局の内規に違反していたことを確認したことを認めたうえで、「事実関係の確認、調査中であり、答えは差し控える」と述べるにとどまりました。

 私は、国会に報告するのは当然だと強調し、国会として、しっかりと行政監視機能を発揮していきたいと表明しました。


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「議事録」

<第208通常国会 2021年2月9日 内閣委員会 第3号>

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。
 最初に、松野官房長官に確認したいことがあるんですが、今日の午前中の予算委員会での質疑もあり、また記者会見でも説明もされました藤井敏彦経済安保法制準備室室長、国家安全保障局担当内閣審議官の件についてであります。
 松野官房長官、処分につながる可能性のある行為を把握したとして、その職が解かれて、出向元の経産省に戻ったということなんですけれども、これは、どのような行為を行ったのかについて御説明いただけないでしょうか。
○松野国務大臣 塩川先生にお答えをさせていただきます。
 御指摘の案件に関しましては、現在、事実関係の確認、調査中でございますので、お答えは差し控えさせていただきたいと思います。
○塩川委員 週刊文春の報道によりますと、兼業届を出さずに私企業で働き報酬を得ていた疑いがあるということですけれども、こういった事実関係についても把握をされるということでしょうか。
○松野国務大臣 先ほどお答えをしたとおりでございますけれども、国家安全保障局の内規手続に対して届出を怠った等が確認をされておりますが、これ以上の詳細は、確認、調査中でございますので、お答えを差し控えさせていただきたいと思います。
○塩川委員 内規手続の届出を怠ったということであります。
 この藤井氏が出席をした私企業の集まりには、所属省庁の利害関係者がいたとの報道もあります。こういった点については、経済安保の推進法というのが、企業に対して様々な規制策や、また支援措置を行うという法案という点で、その法案作成に当たっての実務の責任者だったのは藤井氏ということでもありますので、こういった、企業に対する規制や支援措置を伴うような法案との関係で、利害関係者の対応がどうだったのか、こういったことは極めて重要、重大な点でありますので、国会にその旨報告をいただけますか。
○松野国務大臣 先ほどお話を申し上げましたとおり、事実関係の確認、調査を実施していくこととしておりまして、今後判明した事実に基づき適切に対処していきたいと考えております。
○塩川委員 是非、国会にも報告いただくのは当然のことだと思いますけれども、この点について、国会としてのしっかりとした行政監視機能の発揮を果たしていきたいと思っております。