国葬経費総額/1年先の金額が出せるのに出せないはずはない

 国葬問題の国対合同ヒアリング。

 国葬経費総額明示について質疑。松野官房長官は、国葬後に示すと言ったが、岸田首相は「できるだけ早く」と述べた。

 来年予定の広島G7サミットは、外務省で199億円、警察庁で120億円を計上。1年先の金額が出せるのに、今月末の国葬の経費が出せないはずはない。


葬総額/政府示さず/野党国対ヒアリング

「しんぶん赤旗」9月3日・2面より

 安倍晋三元首相の国葬問題についての野党国対ヒアリングが2日、国会内で開かれ、国葬にかかる経費総額や国民への弔意強制などについて政府の見解をただしました。

 国葬の経費について、野党は「総額を出すことが議運での岸田文雄首相との質疑の前提」と主張していますが、政府は警備費用などを含めた経費総額を明らかにするのは国葬実施後としています。

 ヒアリングでは、警備費を含めると経費総額は100億円超との予想が警察庁OBから指摘されているとして、「100億円近くかかる可能性はあるのか」などの質問が出されました。政府の担当者は「国内外を含めた、警護を要する要人の数が固まっていない」として、何も答えませんでした。

 また、自治体や教育委員会が独自判断で学校への黙とう依頼をしているケースなどが示され、「学校への黙とう依頼をしないよう通知すべきだ」との意見がだされました。政府の担当者は「一人一人に喪に服することを求めるものではないという趣旨を説明していく」としか答えませんでした。