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第177 通常国会 2011/1/24~2011/8/31
日付:2011-05-10
【質問主意書】10年度/官房機密費ほぼ全額使う/使途開示は拒否
菅内閣は、質問主意書に対する答弁書で、2010年度の官房機密費(内閣官房報償費)のほぼ全額を使い切ったことを明らかにした。
答弁書では、10年4月に2億円を2回に分けて支出したほか、5月から11年2月までは毎月1億円ずつ支出。大震災直後の3月17日には3000万円の支出を決定している。
同機密費の予算総額12億3021万円のうち、国庫に残っていたのは、わずか21万1000円。官房長官が「未使用残」として国庫に返納した91万3082円と合わせても、残額はわずか112万円あまり。
枝野幸男官房長官は4月1日決定の「内閣官房報償費の執行に当たっての基本的な方針」のなかで、「東日本大震災への対応等も踏まえながら」などと、あたかも大震災対応に使うかのような記述をしているが、今回の答弁書は使途についての開示は一切拒否。
また、民主党政権として使途の透明化をいつまでに図るのかとただしたが、答弁書は、現在は枝野長官が自ら使途等を検証しており、現時点でいつまでに「透明性の確保を図る方策」を明らかにするのかについては「お答えすることは困難」だなどとしている。
民主党政権として機密費予算を使い切る一方で、その透明化については方針も示さないところまで後退した。自民党政権時代と何ら変わらない。
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質問主意書全文(PDF)
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答弁書全文(PDF)