第185 臨時国会 2013/10/15~2013/12/8 日付:2014-01-04 |
1)米軍機の低空飛行訓練の新たな実態が明らかに
・首都圏における米軍横田基地C130編隊飛行訓練エリアの実態が新たに明らかになった。米軍横田基地主催の関東平野空中衝突防止会議資料を見ると「関東平野ルート」「富士ルート」が存在する。(インデックス「資料集」の「米軍横田基地C130訓練エリア図」を参照)
・九州地方に米軍輸送機の低空飛行ルートが存在する。
大分県豊後大野市では2011年8月以降、米軍機の飛行した日は33日間。目撃事例の多くは、夏は夜8時、冬は夜6時ごろ大型のプロペラ機が1機で低空を飛ぶという。頻繁に飛行するという清川地区の支所長は「手を伸ばせば届くようなところを飛んでいる。毎週火曜日か水曜日の夜の決まった時間に、定期便のように飛ぶ。ちょうど昨日も夜6時10分に飛んだ。ほぼ一方通行で、北東から南西方向に向かって飛んでいく」と説明。機種は「MC130」に似ているということだった。
鹿児島県日置市では、夕方、日が落ちて、6時から8時頃、南から北方向に飛んでいく。街の中心部を飛行するので、眠れなかったと言う人もいたという。米空軍のMC130特殊作戦機の写真が撮影されている。
防衛省が集計した米軍機飛行苦情件数が2番目に多い鹿児島県。2006年ごろから薩摩半島を南北に飛ぶMC130が確認されている。鹿児島県には設定されていないイエロールートは、米海兵隊と米海軍の訓練ルートと思われる。
2)防衛省が島根県と広島県に騒音測定器を設置。群馬県についても「設置を検討」
4月15日の予算委分科会で、島根・広島両県にまたがる空域及び群馬上空の米軍機低空飛行による被害実態を告発、国による実態調査を要求。岸田外務大臣は「大変な問題と認識している。提案として受け止め、防衛省とも連携して適切に対応したい」と答弁。その後、島根県浜田市と広島県北広島町に、防衛省が騒音測定器を設置。また11月25日に群馬県党が行った防衛省交渉では、群馬についても「設置を検討したい」という回答があった。
3)首都圏C130編隊飛行訓練問題で、自治体の取り組みが前進
訓練エリア内の自治体と懇談を重ねてきた。群馬県太田市・桐生市・館林市(8月22日)、群馬県・前橋市(10月4日)、埼玉県(10月)など。横田基地周辺自治体には提供されているC130編隊飛行訓練の事前通知を群馬の自治体にも提供を求めることなどで一致した。埼玉県は、昨年から提供されているC130編隊飛行訓練の事前通知を今後ホームページに掲載することにした。同様に所沢市も県から提供された事前通知をホームページに掲載することになった。
4)オレンジルート(和歌山-徳島-高知)やC130編隊飛行訓練(埼玉)などで、米軍機監視行動のネットワークが広がる
●オレンジ監視隊<https://www.facebook.com/usteikuu.orange>
●低空飛行・首都圏監視隊<https://www.facebook.com/usteikuu.syuto>
●低空飛行「九州エリア」監視隊<https://www.facebook.com/usteikuuyellow>