第190 通常国会 2016/1/4~2016/6/1 日付:2016-03-24 |
今日の衆院本会議で、TPP協定と関連法案を審議する特別委員会の設置が、賛成多数で設置されました。日本共産党と社民党は反対しました。
私は、衆院議院運営委員会で、TPP特別委員会設置反対の意見表明を行いました。
===== 以下、発言内容を紹介します =====
環太平洋連携協定(TPP)承認案と関連法案を審議するための特別委員会の設置について意見を述べます。
TPP協定は、関税の原則撤廃により日本農業と地域経済に壊滅的な打撃を与え、食料主権を侵害するものです。医療分野でも薬価制度の改変等によって、国民皆保険制度の形骸化につながる危険があります。食の安全、雇用、保険・共済、政府調達など、あらゆる分野で国民の命や暮らしを脅かす一方で、多国籍大企業の要求を最大化する仕組みであり、国民の利益と相容れません。
また、TPP協定は、国会決議に明確に違反するものです。国会決議が求めた重要農産品の「除外」もされていません。「TPP断固反対」という自民党の選挙公約にも反しています。
しかも、いま米大統領選挙では、主要候補が軒並みTPP反対の意思表示をしており、日本が前のめりになって急いで議論をすすめていくような状況にないことは明らかです。
さらに重大なことは、TPP協定は、国民に対して情報を開示しない秘密交渉ですすめられ、交渉過程はいまだに明らかにされていません。国会に提出されたTPP協定承認案は、付属文書を含め英文で8400ページある協定書のうち6000ページ分は日本語訳を提出していません。国会と国民に情報を開示せずに審議をすすめようとするやり方は、到底、みとめられません。
このようなTPP協定と関連法案は撤回することを強く求め、TPP協定と関連法案審議のための特別委員会の設置に反対するものです。
以上