日付:2015-05-17 |
防衛省集計の「米軍機の飛行に係る苦情等受付状況表」の2015年1~3月分を入手しました。この3か月間の苦情は、14県118件にのぼります。
内訳は秋田県1、東京都1、埼玉県4、群馬県49、長野県1、神奈川県1、鳥取県8、島根県5、岡山県2、広島県7、徳島県16、高知県20、大分県1、鹿児島県2です。
群馬県(長野県軽井沢町を含む)上空や中国山地(島根県、広島県)上空、オレンジルート(徳島県、高知県)・ブラウンルート(鳥取県、岡山県、広島県)下の苦情が引き続き多い。またC130と思われる米軍機に関する苦情が、埼玉県から寄せられています。大分県、鹿児島県では、MC130と思われる米軍機の苦情が寄せられています。秋田県湯沢市の苦情は、米空軍三沢基地の戦闘機によるものと思われます。東京都世田谷区でも米軍機の苦情が記録されています。
近年米軍機被害に対する運動が全国各地で広がったことで、被害の実態を客観的に把握するため、自治体や国による騒音測定器の設置がすすんでいます。「電車通行時のガード下」に相当する100デシベル前後の騒音が各地で記録されています(広島県北広島町103.7デシベル、高知県土佐町98.7デシベル、高知県本山町98.5デシベルなど)。
米国政府は、米軍横田基地に米空軍CV22オスプレイを配備することを発表しました。日本政府は何の注文も付けず追認しました。中谷防衛大臣はCV22が低空飛行訓練、夜間飛行訓練を実施することを認めています。苦情が記録されている、このような地域でCV22オスプレイが訓練飛行することになりかねません。
オスプレイは沖縄にも本土にもいりません。配備撤回、米軍機の低空飛行訓練なくせの世論と運動を広げましょう。