日付:2015-08-13 |
防衛省集計の「米軍機の飛行に係る苦情等受付状況表」の2015年4~6月分を入手しました。この3か月間の苦情は、14県90件にのぼります。
内訳は秋田県1、埼玉県5、群馬県17、長野県4、栃木県1、茨城県2、和歌山県1、鳥取県7、島根県16、岡山県3、広島県9、徳島県4、高知県9、大分県6、鹿児島県5です。
米軍戦闘機の訓練エリアである群馬県(長野県佐久市・御代田町を含む)や中国山地(島根県、広島県、岡山県)における被害が多数に上ります。また、低空飛行訓練ルートであるオレンジルート(和歌山県、徳島県、高知県)・ブラウンルート(鳥取県、岡山県、広島県)下の苦情も相変わらず多い。
またC130と思われる米軍機に関する苦情が、埼玉県(ふじみ野市・吉見町・上尾市)や茨城県(古河市・土浦市)、栃木県(佐野市)から寄せられています。
大分県、鹿児島県では、MC130と思われる米軍機の苦情が寄せられています。
秋田県湯沢市の苦情は、「北方ルート」といわれる米空軍三沢基地が設定した低空飛行訓練ルートを飛ぶ戦闘機によるものと思われます。
午後9時を過ぎて飛行している事例も多数あります(群馬県、長野県、島根県、広島県、大分県、鹿児島県)。最も遅い時間は、島根県邑南町の午後10時半でした。
寄せられた苦情として「子供が寝つけない。ひどく怖がっている」(島根県益田市)、「祝日にも関わらず19時~20時に11回、21時過ぎに2回爆音が聞こえた。やめてもらいたい」(群馬県前橋市)、「保育園でお昼寝中の園児たちが飛行音により目を覚ました。子供が恐怖を感じている」(高知県本山町)などがありました。
「日本原子力開発機構人形峠環境技術センター」(岡山県鏡野町)から「原子力施設上空の飛行を控えてもらいたい」という苦情も寄せられています。