日付:2015-08-28 |
8月23日から25日にかけて、栃木県内で低空飛行する飛行機が目撃され、日本共産党にも情報が寄せられています。
下野新聞によると、県内の警察署に30件に上る苦情が寄せられ、防衛省北関東防衛局が「未確認だが米軍機の可能性が高い」と述べていることが報道されています。
下野新聞の記事はこちら↓
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20150826/2063344
塩川事務所で、防衛省に確認したところ、北関東防衛局が把握している苦情は次の3件だということがわかりました。
●大田原市役所を通じ、大田原市上空、8月23日17時、24日16時の飛行について苦情が寄せられた。
●北関東防衛局に、宇都宮市住民から、8月23日と24日の19時台の飛行について、苦情が寄せられた。
●宇都宮警察を通じ、宇都宮市上空、8月24日21時ごろ、25日16時ごろの飛行について苦情が寄せられた。
そして、この3件について、防衛省が米軍機であるかどうか米軍に照会をしたところ、「米軍機ではない」との回答があったと、防衛省が伝えてきました。
日本共産党の事務所などに寄せられた情報や下野新聞に掲載されている目撃情報と、北関東防衛局が把握している苦情の日時に違いがあるのですが、米軍機でなければどこの飛行機が低空飛行をしていたというのでしょうか。
米軍横田基地の米軍機の離着陸を記録、公表しているブログ「横田情報」を見ると、8月23日、MC130特殊作戦機が1機、午前10時過ぎに離陸した後、一度帰投し、再度午後4時過ぎに離陸したという記録があります。また24日午後4時前にMC130が2機、横田基地を離陸しています。さらに25日午後4時前にMC130が1機離陸したことが記録されています。これらの米軍機が栃木県方面に飛来したと考えるのが妥当ではないでしょうか。
「横田情報」ブログ↓
http://yokotajoho.cocolog-nifty.com/blog/
沖縄の米軍嘉手納基地に所属するMC130は特殊作戦部隊を戦場に運ぶ輸送機で、夜陰に紛れて低空を飛ぶ訓練を本土でも繰り返しています。過去、鹿児島県薩摩半島や徳島県の吉野川流域で、墜落しそうなほど低空で飛ぶ飛行機が大問題となり、消防団が“すわ墜落か”と飛び出していったという事件がありました。これもMC130でした。人間の営みがある地域の上空で軍事訓練飛行など許されません。
塩川事務所では、引き続き調査を行います。目撃情報がありましたら、当サイト「ご意見・ご感想」、「Facebook」にお寄せください。