日付:2015-09-10 |
関東地方の主な米軍・自衛隊施設に関する2016年度概算要求の内容が明らかになりました。
主な特徴は以下の通り。
1)今年度に続き、第1ヘリ団(木更津)の装備品として、オスプレイ12機が計上されている。中期防における調達機数の17機すべての予算措置を行うことになる。オスプレイ運用部隊は、第1ヘリ団の下に置かれる。
2)木更津駐屯地に米軍オスプレイの整備拠点を設けるとして、整備場の改修経費約4億7千万円を計上している。自衛隊が導入するオスプレイの整備拠点としても活用すると説明があった。
3)入間基地に、電波情報収集機YS-11EB(4機)の後継機として、2018年3月からC-2(1機分)が配備されることが明らかになった。入間基地の局舎・整備場・格納庫の整備21.5億円は、C-2を母機とした次期電波情報収集機の試験評価を行うための関連施設経費。
4)朝霞駐屯地に陸上総隊司令部庁舎等を新設する経費91億6千万円が計上された。
1.米軍施設(横田飛行場、所沢通信施設、大和田通信所、厚木海軍飛行場)に係る概算要求額とその内容 | ||
横田基地提供施設整備 | 歳出ベース22億3000万円 | 契約ベース11億2600万円 |
管理棟、整備用格納庫、ユーティリティ(給水、新規) | ||
厚木海軍飛行場提供施設整備 | 歳出ベース3億8000万円 | 契約ベース4億2800万円 |
汚水排水施設(新規)、雨水排水施設、工場、ユーティリティ、環境負荷低減対策(ソーラーシステム設置) | ||
所沢通信施設提供施設移設整備 | 歳出ベース17億9300万円 | 契約ベース17億6600万円 |
所沢通信基地内に東西連絡道路を建設するための通信局舎、アンテナ、倉庫の移設工事経費 | ||
大和田通信所に関係する経費は計上していない |
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2.陸自駐屯地(朝霞・大宮・相馬原・宇都宮・北宇都宮・勝田・土浦・霞ヶ浦・古河・習志野・木更津)及び空自基地(入間・百里)における「施設整備費」に関する概算要求額(契約ベース)とその内容 | |
朝霞駐屯地 | 約20億円 |
50m射場の建替8.9億円、受変電設備の改修10.3億円、隊舎の改修0.8億円 | |
陸上総隊(仮称) | 91億6千万円 |
朝霞駐屯地内に庁舎等の新設 | |
土浦駐屯地 | 約5億円 |
機動戦闘車整備場の新設(武器学校) | |
霞ヶ浦駐屯地 | 約1億8千万円 |
物品保管のための倉庫新設(補給処) | |
木更津駐屯地 | 約4億7千万円 |
オスプレイ整備拠点としての整備場の改修 | |
入間基地 | 約57億6千万円 |
管制塔の整備(通信機器の改修)6億円、局舎・整備場・格納庫の整備21.5億円、留保地の整備(造成工事)5.6億円、ボイラー設備の整備1.3億円、雨水排水路の整備7億円 | |
百里基地 | 約3千万円 |
ボイラー設備の整備 | |
大宮駐屯地、相馬原駐屯地、宇都宮駐屯地、北宇都宮駐屯地、勝田駐屯地、古河駐屯地、習志野駐屯地はなし |
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3.中央即応集団隷下の部隊(司令部および司令部付隊、第一空てい団、第一ヘリ団、中央即応連隊、特殊作戦群、中央特殊武器防護隊、対特殊武器衛生隊、国際活動教育隊)及びその他の主な部隊に係る概算要求額(装備品等)とその内容 | |
中央即応集団司令部及び司令部付隊(座間) | 該当なし |
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第一空てい団(習志野) | 約2億円 |
重量物投下器材 | |
第一ヘリ団(木更津) | 約1547億円 |
オスプレイ12機 | |
中央即応連隊(宇都宮) | 約10億円 |
資材運搬車2両(1千万円×2)等 | |
特殊作戦群(習志野) | 約10億円 |
各種装備品等 | |
中央特殊武器防護隊(大宮) | 約5億円 |
新除染セット | |
対特殊武器衛生隊(朝霞) | 約4千万円 |
生物剤対処用衛生ユニット等 | |
国際活動教育隊(駒門) | 100万円 |
89式小銃等 | |
大井通信所(ふじみ野市) | 約0.4億円 |
警備員に係る役務 | |
防衛医科大学校(所沢) | 約149億円 |
患者医療費41億円、機器維持費56億円、インフラ整備費34億円、医療備品17億円、防衛医学研究センター機材2100万円 | |
航空医学実験隊(立川、入間) | 約6.7億円 |
約31.5億円:遠心力発生装置の老朽更新31.5億円。航空用医療器材2.5億円、消耗品650万円 | |
航空機動衛生隊(小牧) | 約1400万円 |
高度救急処置シミュレーターの維持補修200万円 |
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陸自化学学校(大宮) | 約1億1000万円 |
学校教育に必要な消耗品、教材等の経費 |