日付:2015-12-15 |
「しんぶん赤旗」2015年12月15日付・2面より
衆参議運理事会/通常国会4日召集伝達/野党は「臨時」拒否を批判
衆参両院の議院運営委員会理事会が14日に開かれ、出席した菅義偉官房長官は通常国会の来年1月4日召集を15日に閣議決定すると伝えました。これに対し野党各党は、憲法53条にもとづく臨時国会開催要求を政府・与党が拒否してきたことを厳しく批判しました。
官房長官は、野党側の批判に対し、「適切な時期に内閣として判断して通常国会を開くことにしたので問題ない」などと開き直りました。
衆院議運理事会で日本共産党の塩川鉄也議員は、戦争法の具体化の問題や環太平洋連携協定(TPP)「大筋合意」、安倍晋三首相の外国訪問など国会で審議すべき課題が山積していること、内閣改造を受けた首相の所信表明も行われていないこと、2ヵ月以上にわたり議運委員長などが不在で国会が機能不全に陥っていることをあげ、改めて政府・与党の姿勢を批判しました。民主党や維新の党など他の野党も同様の態度を表明しました。
与党側は1月4日の召集日の日程について、衆参両院本会議で補正予算の財政演説を行うことを提案。日本共産党や民主党などは、安倍首相の所信表明や「外遊報告」を行うことが不可欠だと主張し、ひきつづき協議することになりました。
参院議運理事会では日本共産党の仁比聡平理事が臨時国会召集拒否に厳しく抗議するとともに、通常国会召集日に首相が所信表明を行うよう求めました。