日付:2016-03-12 |
「しんぶん赤旗」3月12日付・首都圏版より
国会議員駆けある記/塩川鉄也衆院議員
無謀な路面電車の計画
栃木県宇都宮市と芳賀町がすすめるLRT(次世代路面電車システム)計画が大問題となっています。
路面電車と言えば道路を走るもの。しかしこの計画は、田んぼや住宅地や小学校の敷地まで削って、新たに軌道をつくるというものです。このLRTの軌道は、主要県道と平面交差、つまり「踏切」ができますが、信号機だけで遮断機をつける予定もありません。
LRTはピーク時に3分間隔で通過します。一方県道は1日当たり2万台という交通量です。この交差部分の角が、小学校の入り口なのです。
住民の方は「100軒を超えるうちの自治会は
みな反対だ」小学校の保護者もほとんどすべてが反対」「市民の負担増につながる心配がある」と訴えています。
国土交通省は、重大事故解消のため、鉄道と道路の平面交差(踏切)をなくす方針をもっています。それなのに“鉄道ではなくてLRTだから平面交差でもよい”という姿勢です。こんな安全対策の後退は許せません。
いま「地域環境を守れ」という住民運動が広かっています。この運動と一体に、計画撤回の論戦に取り組んでいきたい。