日付:2016-11-02 |
「しんぶん赤旗」日刊紙・11月2日付より
米軍横田基地所属機/首都圏に9訓練ルート/「気象支援」訓令で判明/騒音被害が増大
在日米軍横田基地(福生市など東京都多摩地域5市1町)の所属航空機が、首都圏周辺上空で9本の訓練飛行ルートを設定し、低空飛行や編隊飛行訓練を実施していることが、米軍の資料でわかりました。北関東上空を中心に首都圏では、横田基地所属の米空軍C130輸送機による低空・編隊飛行訓練が繰り返され、騒音被害や墜落の危険性の増大が問題になっています。
訓練飛行ルートは、横田基地司令官(第374空輸航空団=374AW司令官兼務)名で、今年8月10日に出された「気象支援」についての訓令のなかに記載されていました。訓令には、C130輸送機14機などが配備されている第36空輸飛行隊の訓練空域の飛行ルートとして3枚の地図に合計9ルートが示されていました。
飛行ルートは、東京、神奈川、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨、静岡、長野の9都県に及び、13年4月に横田基地で開かれた空中衝突防止会議で明らかになったC130輸送機の低空飛行訓練空域の範囲とほぼ一致しています。
しんぶん赤旗掲載の訓練ルートは、米軍横田基地が日本の民間航空関係者を対象に開催した「関東平野空中衝突防止会議」において提供した訓練ルート図(以下の地図参照)に対応したものだと思われます。【塩川鉄也】
C130関東平野(北西)ルート(米軍横田基地主催・空中衝突防止会議資料) | C130富士(南)ルート(米軍横田基地主催・空中衝突防止会議資料) |
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