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日付:2017-01-26
群馬の有害鉄鋼スラグ問題/環境省、国交省、法務省に要請
群馬の有害鉄鋼スラグ問題で環境省、国交省、法務省にヒアリング。
大同特殊鋼の有害鉄鋼スラグ問題について、群馬県が廃棄物処理法違反に当たると県警に刑事告発し、県警が書類送検した事件。前橋地検が業者を不起訴処分にしたことに、廃棄物処理行政が後退するという懸念が広がっています。
廃棄物の定義の変更につながるようなことがあってはならないと要請しました。
「しんぶん赤旗」2017年1月29日付・13面より
群馬・有害スラグ不起訴問題/各省からヒアリング/共産党伊藤県議ら
群馬県の有害鉄鋼スラグ問題で26日、日本共産党の伊藤祐司県議、角田喜和渋川市議は、塩川鉄也衆院議員とともに国交、環境、法務の各省にヒアリングを行いました。
大同特殊鋼が有害なスラグを有価物と偽り、公共事業などを通して県内各地にばらまいた問題で、群馬県は廃棄物および清掃に関する法律違反で告発しましたが、前橋地方検察庁は昨年末、「スラグの廃棄物性に疑義がある」として不起訴処分にしています。
伊藤県議は法務省に対し「廃棄物性を判断するのは県知事のはず。あたかも検察庁が決めるかのような不起訴理由は、全国の環境行政の大前提を揺るがすものだ」と指摘しました。
法務省の担当者は「刑事事件の証拠に関わる問題であり、回答できない」としましたが、環境省の担当者は「スラグが廃棄物であることに変更はない」と答えました。
伊藤氏らは「心配、混乱している全国の自治体関係者に伝えるべき」と要求。環境省側は「上に伝え協議する」と述べました。
伊藤氏らは、上武国道の工事に設計にはないスラグが使用されている問題で、国交省を追及しました。