日付:2017-02-11 |
栃木・群馬・埼玉・茨城の4県にまたがる渡良瀬(わたらせ)遊水地。渡良瀬川、思川(おもいがわ)、巴波(うずま)川が合流する位置にあり、ヨシ原などの湿生草原を有する総面積33k㎡の遊水地です。ラムサール条約登録湿地となって今年で5年になります。 野村節子栃木県議と一緒に、「谷中村の遺跡を守る会」の高際澄雄会長(宇都宮大学名誉教授)の案内で視察しました。 |
谷中村史跡保存ゾーン内の谷中村役場跡:足尾銅山の鉱毒が流出して農作物被害などをもたらした足尾鉱毒事件。被害民救済に奔走したのが明治の政治家、田中正造でした。 渡良瀬川に流れ込んだ鉱毒を沈殿させるために渡良瀬遊水地が計画され、その対象となったのが谷中村でした。国策によって廃村に追い込まれたのです。田中正造は亡くなるまで、この地で廃村反対運動に取り組んでいました。 戦後、首都圏の水がめとするため、谷中湖がつくられますが、その形がハート型になっているのは、くびれた部分にある谷中村の遺跡を守る運動の結果です。 |
渡良瀬遊水地の第二調節池:河川水位の低下に伴う地下水位の低下により乾燥化が進むなか、セイタカアワダチソウなどの外来種が増加、湿地環境が悪化してきました。ここでは、掘削による湿地の再生をめざす取り組みが行われています。 |