日付:2012-04-13 |
改ざんとねつ造を加えた文書が秘密保全法制に関する有識者会議の〝配布″資料として首相官邸のホームページ(以下HP)に掲載されている問題で、同法案をめぐる別の有識者会議の資料でも改ざんが行われていたことを日本弁護士連合会主催のシンポジウムで報告。
「秘密保全のための法制の在り方に関する有識者会議」に続いて、改ざんが判明したのはコンピューターネットワークに詳しい関係者でつくった「情報保全システムに関する有識者会議」(2010年12月から11年5月まで全4回開催)。両会議は政府の検討委員会の下に置かれ、同じ事務局が運営する『双子』の委員会。
第1回会議では、実際には9種類の配布資料があったのに、HPで掲載された文書は7種類だけ。抜け落ちた資料のつじつまをあわせるために、番号の書き換えが行われていた。第2、3、4回会議の資料でも同様の改ざんが行われていた。
国民をあざむくように改ざんされた資料が首相官邸のホームページに掲載されていることは前代未聞の大問題。責任の所在を明らかにしていくと同時に、こんなやり方で作られた法案を断固として国会に提出させるわけにはいかない。
わたしの他に、東京新聞の半田滋記者(論説兼編集委員)、田島泰彦・上智大学教授、ジャーナリストの西山太吉さんがパネリストをつとめた。