日付:2017-07-19 |
阿蘇の魅力の一つが広大な草原。千年もの間、牛の放牧地や家畜の飼料・田畑の肥料のための採草地として利用されてきました。その維持管理のためには、農畜産業による牧野利用の継続が不可欠です。 農水省と連携するなど農畜産業の振興策を図るとともに、景観保全・防災対策の観点から税財政などの公的支援を行うことも課題だと思います。 |
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外国人旅行客にとって一番の魅力が火山。エメラルドグリーンの火口湖、噴煙、荒涼とした景色など非日常的な景観に惹かれるといいます。阿蘇山上観光が一番人気だったのに、3年前から続いた噴火によって山上の保安設備が破損し、昨年の熊本地震によってアクセスルートが寸断され、大きな影響が出ています。 阿蘇中岳火口は二酸化硫黄の濃度が高く、基準値5ppmにたいして14ppmという値になることも。環境省は、ガス探知器の再整備、火山灰除去や手すりの再整備に取り組んでいます。 |
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国内最大出力(11万kw)を持つ大分県九重町の九州電力八丁原(はっちょうばる)地熱発電所。ダブルフラッシュシステム、バイナリー発電といった効率的な発電を行っている施設といいます。 マグマの熱で高温になった地下水を蒸気井で取り出して発電。蒸気を取り出した熱水は再び地下に戻しますが、地下の熱水の循環に戻せなければ、枯渇することになります。 この間、国立公園内の地熱発電開発に関する規制緩和が行われてきました。温泉地など地元の理解、貴重な自然環境の保全について、棚上げにすることは許されません。 |
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