記事一覧
日付:2017-09-27
国内希少種指定増へ/予算の拡充/環境省2018年度概算要求で
環境省2018年度概算要求で、「希少種保護推進費」が前年度比で1億2600万円増の7億8800万円計上されました。
この増額について環境省は▽2030年までに国内希少種700種を目指す(年40種~50種の指定を目指す)。▽生息地保護区の拡充(新規候補地の調査など)も進めていく、と説明。また、希少種指定のための人員として定員増を要求していくことを明らかにしています。
国内希少野生動植物の保護について、私は5月21日の衆院環境委員会で、種の保存法に基づく国内希少種の指定増を求めると共に、多様性の保全のためには、生息地全体の保護、生息地保全こそ必要だと主張してきました。
環境省が選定する絶滅危惧種(レッドリスト)は、2017年9月時点で3690種指定されています。
一方で、種の保存法に基づいて保護措置などが取られる国内希少種の指定は、208種に留まっています。
私は、委員会質疑で「種の保存法に基づく国内希少種の指定が少ないのはなぜか」と質問。環境省は「指定のためのデータをそろえるのに時間がかかる」として人手不足が原因であることを認めました。
また、現在、国指定の生息地等保護区は9カ所しかないと指摘し、希少種の保護のためには、希少種の指定を増やすと同時に、生息地保護なしには成り立たないと主張しました。
山本公一環境相(当時)は、「必要な人員と予算の確保に力を入れていきたい」と答弁していました。
生物多様性の保護が進むよう、今後も取り組んでいきます。
このことについての国会質問はこちらから↓
http://www.shiokawa-tetsuya.jp/modules/kokkai/index.php?id=453