日付:2012-05-17 |
全国保険医団体連合会(保団連)が、消費税増税の中止や環太平洋連携協定(TPP)交渉参加の断念を求めて政府に要請。大門参院議員とともに同席した。
消費税問題では財務省に要請。保団連側は、「医療は非課税のため、医療機関の仕入れ段階でかかる消費税は患者に転嫁できず、院長が悲鳴を上げている」と訴えた。
財務省の担当者は「医寮機関に保険から支払われる診療報酬で手当てする。高額の設備購人に対する税負担については検討する」と回答。これに対して保団連側は「診療報酬に消費税分を上乗せするような患者負担増には反対だ。中小病院や開業医は毎年、高額機器を購入する訳ではなく、政府の検討は現実にあわない」としてあくまで増税反対と、仕入れ段階のゼロ税率を求めた。
TPP問題では内閣府の石田勝之副大臣に面会して要請。住江会長は「医寮や農業、国民生活全般に悪影響を及ぼすTPP交渉には参加しないでほしい」と強く求めた。石田副大臣は「アジアの成長を取り込む必要がある」などとして、TPP交渉参加に反対する日本医師会とも話をしていることを紹介。「懸念はわからないではない」と述べた。