日付:2012-07-05 |
ヒアリングループ(磁気ループ)とは、難聴者用の集団補聴システムの一種。日ごろ使っている補聴器を活用できる。
![]() |
日本共産党台東区議会議員団作成パンフレットより |
ヒアリングループは、音声記号を磁気に置き換えて、ヒアリングループ(磁気ループ)に対応できる補聴器に伝えるシステム。磁気誘導アンプにつなげたループに囲まれた中では、補聴器のつまみを「T」に合わせると、マイクを通じた音声が雑音や反響音なしに聞き取れる。
![]() |
|
アンプにつないだループ内で受信できる |
受信機 |
先進地の東京都台東区に視察に。会場は生涯学習センター。館内にはヒアリングループ対応を示すのぼり旗があり、貸し出し用ループが置かれている。台東区では、高齢者実態調査において聴力障害の実態を把握。聞こえで悩む区民が約8千人(高齢者の2割)にのぼることがはっきりした。台東区議会事務局が東京23区内のヒアリングループ実態調査を実施。また区施設では窓口ループが実現している。
![]() |
|
マイクでしゃべった音が受信機(塩川がつけている)から聞こえる |
のぼり旗の前で |
説明してもらったのは「ヒアリングループ勉強会」副会長の杉山光男さん(元党台東区議)。「高齢者の5人に1人が聴力に障害がある。そのため人前に出るのが苦痛となって引きこもる場合も少なくない。また最近の医学研究では認知症と難聴に因果関係があるとの報告もでているという。高齢者の社会参加を促し、医療費軽減に資することにもつながる点で、ヒアリングループ普及は大切だと思う」と述べていた。