日付:2012-09-07 |
新生児医療の医師の不足でNICU(新生児集中治療室)の継続が危ぶまれている。国立病院機構西埼玉中央病院(埼玉県所沢市)の現状と課題を聞くため、衆院比例北関東ブロックの梅村さえこさんらとともに、同病院を訪ね、池内健二院長らと懇談。衆院埼玉8区の辻源巳さん、参院埼玉選挙区の伊藤岳さん、柳下礼子県議、城下師子市議らが同席。
同病院では新生児医療を行う医師2人が9月末で退職を希望しており、10月からNICUが休止になるおそれがあり、新規のお産の予約も中止している。
池内院長は「ぎりぎりまで医師確保に努力している」としながらも、もともと専門医が少なく、厳しい現状にあると話した。
医師不足の背景にある国の医寮費抑制政策の問題がある。国の負担と責任で、医師の養成・増員や周産期医療の拠点づくり、勤務医の就労環境の整備を推進すべきだ。
「医師の地域偏在」という議論に対して池内院長は「東京に近い所沢に医師がいないのに、どこに偏在しているのか」と批判。新生児専門医を長期的に育てること、診療報酬改定など周産期医療の環境を改善させること、県が医師確保に取り組むことの必要性を訴えた。
患者・国民の立場に立った医療制度・医師養成制度の改革に全力をあげたい。