日付:2014-02-01 |
北関東の米軍・自衛隊施設に関する2013年度補正予算案及び2014年度予算案の内容が明らかになりました。
1)2013年度補正予算案の特徴は、航空自衛隊入間基地内に新型輸送機C2を配備するための格納庫の新設を行う調査工事費約3千万円が計上されたこと。防衛省が入間基地へのC2配備を公式に認めたのは初めて。
C1輸送機の後継機となるC2輸送機は、C1と比べて、大きさは1.5倍、重量は3倍、最大積載量と航続距離は4倍になります。人口密集地にある入間基地は滑走路も短く、大型輸送機の離発着については、安全性について懸念があります。
2)2013年度補正予算案と概算要求(活動日記10月10日参照)の変更点は、経費の一部(自動交換機の撤去など)が、補正予算案に計上されている。また、消費税の8%への増税分が上乗せされている。
北関東の米軍・自衛隊施設に関する 2013年度防衛省補正予算案について |
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1、陸自駐屯地(朝霞・大宮・相馬原・宇都宮・北宇都宮)及び空自基地(入間・百里)における「施設整備費」に関する要求額とその内容 | ||
●朝霞駐屯地 | 約8千万円 | |
自動交換機の撤去、通信回線機器の整備(調査工事)、オリンピック関連施設整備(調査設計・射場の改修、近代五種用の倉庫整備、ナショナルトレーニングセンターの強化拠点として体育館の整備など) | ||
●大宮駐屯地 | 約2千万円 | |
自動交換機の撤去 | ||
●入間基地 | 約3千3百万円 | |
格納庫の新設(調査工事・新型輸送機C2の格納庫のため)約1600万円、局舎の新設(調査工事・管制装置の老朽更新)約1700万円 | ||
●その他はない | ||
2、主な部隊に係る要求額 | ||
●防衛医科大学校 | 約11億円 | |
医薬関連備品の整備、医薬品整備、庁舎耐震改修 |
北関東の米軍・自衛隊施設に関する 2014年度防衛省予算案について |
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1、米軍横田基地、所沢通信施設及び大和田通信所の施設整備費に関する概算要求額とその内容 | |||
●横田基地提供施設整備 | 歳出ベース16億7200万円 | 契約ベース43億6500万円 | |
管理棟(貨物)建替え、管理棟(会計/警備)建替え、工場(機器)改築、倉庫(給油機器)建替え、ユーティリティ(給気管、通信ケーブル)の老朽更新 | |||
●所沢通信施設提供施設移設整備 | 歳出ベースなし | 契約ベース2億3700万円 | |
土壌汚染対策法と所沢市条例に基づく土壌調査経費。通信局舎・アンテナ・倉庫の移設先の土壌調査を行う。来年度と再来年度の2か年で実施。その後の年度では工事経費を充てることになる | |||
●大和田通信所 | |||
なし | |||
2、陸自駐屯地(朝霞・大宮・相馬原・宇都宮・北宇都宮)及び空自基地(入間・百里)における「施設整備費」に関する概算要求額とその内容 | |||
●宇都宮駐屯地 | 約3千万円 | ||
通信回線機器の換装(陸海空の通信システムの統合のため) | |||
●北宇都宮駐屯地 | 約16億3千万円 | ||
航空機整備場の建替(老朽狭隘の解消:10億8千万円)、庁舎建替(耐震改修:4億6千万円)、通信回線機器の換装(陸海空の通信システムの統合のため:4500万円) | |||
●大宮駐屯地 | 約1千万円 | ||
自動車整備工場の改修 | |||
●入間基地 | 約18億4千万円 | ||
燃料設備の更新、事務室の建替え(約14.3億円)、厨房の改修(老朽更新:4億円)、局舎の改修(間仕切りの改修:1千万円) | |||
●百里基地 | 約4億8千万円 | ||
隊舎の改修(耐震改修:3.9億円)、整備上の新設(燃料タンクの整備:8千万円) | |||
3、主な部隊等に係る概算要求額とその内容 | |||
●中央即応連隊 | 約2億円 | ||
中型セミトレーラー牽引車 | |||
●中央特殊武器防護隊 | 約3億円 | ||
NBC警報センサー等 | |||
●対特殊武器防護隊 | 6千万円 | ||
衛生機材等 | |||
●陸自研究本部 | 約5億円 | ||
部隊運用シミュレーション機材購入(師団レベルのシミュレーションや統合運用のシミュレーションを可能にする:約2億円) | |||
●中央情報隊 | 約10億円 | ||
陸自の画像情報をつくるためのシステム更新 | |||
●大井通信所 | 約8億円 | ||
老朽局舎建替(13年度予算で査定落ち:5億円)、機材(3億円) | |||
●防衛医科大学校 | 約158億円 | ||
患者医療費41億円、機器維持費70億円、インフラ整備費43億円、医療備品14億円、看護学校5億円、防衛医学研究センター200万円(真水製造機) | |||
●航空医学実験隊 | 約2億円 | ||
●航空機動衛生隊 | 1500万円 | ||
高度救急搬送シミュレーター等 | |||
●陸自化学学校 | 5000万円 | ||
今年度は900万円。学校教育に必要な消耗品、教材等の経費など。増額分は、シミュレーション訓練、検知対処訓練のための機材経費。 |