日付:2014-04-14 |
いわき市内にある楢葉町の仮設住宅で、自治会長をつとめた方からお話を伺いました。
「今までは、田んぼつくったり、畑つくったり、山からタラノメやワラビ、フキをとってきたりして、自給自足の暮らしをしてきた。それが原発事故で追い出されて、中には12回も避難場所を変えて、ここにたどり着いた人もいる。壁1枚で隣の音も聞こえてくる仮設住宅暮らしは、みんなストレスが溜まり、トラブルも多い」。
「楢葉町の自宅は、三年も経って荒れている。裏の倉庫は、食料が備蓄されていたので、イノシシが荒壁を突き破って食い荒らしていた。田んぼの畔を壊したり、土手を掘り崩したりしている。家の中はネズミの被害がひどい」。あちこちに穴を開けたり、布団にはネズミの小便がかかっていて、臭くて寝られないといった話も交わされました。
「放射線量が高いところに帰れなんてとんでもない。調査はセシウムだけで、その他の放射性物質は測定していない」 といった話になり、川俣町では空間線量ではなく、土壌のベクレル数値を調べていることが話題となりました。
「年金を貰っていない年寄りだっている。帰還したら、1年で賠償打ち切りなどおかしい。傷は一生ぬぐえない」。