日付:2014-08-10 |
『前衛』2014年9月号より
●本土における調査から/塩川鉄也
日本中が米軍機の訓練エリアにされている
この間、いわば日本中が米軍機の訓練エリアであることが、実態調査や防衛省資料などで明らかになってきました。
米軍の主な航空基地は、三沢(青森)、横田(東京)、厚木(神奈川)、岩国(山口)、嘉手納・普天間(沖縄)の6ヵ所で、この周辺は米軍機飛行による墜落事故・騒音・振勳・落下物などの被害が甚大です。しかしこの間の米軍機飛行に関する苦情、被害は、これら基地周辺にとどまりません。防衛省が作成した資料(「米軍機の飛行に係る苦情等受付状況表」、以下「苦情受付状況表」)によると、同省が全国から受けた米軍機の飛行訓練などに対する住民からの苦情は、46都道府県(沖縄県を除く)中、35県で記録されています。米軍航空基地がない場所でも多数の苦情が寄せられているのが特徴です。
苦情件数(07年から今年6月末まで)を一覧にしてみると、合計2181件にのぼります。多い順から、群馬県1432件、鹿児島県113件、島根県104件、大分県95件などとなっています。群馬県が全体の3分の2を占めており、人口100万人の密集地域での低空飛行訓練が行われていることがわかります。「苦情受付状況表」には、住民の苦情がリアルに記載されるととも・・・《続きは『前衛』9月号をぜひご覧ください》