日付:2014-08-29 |
国会内で行われたハンセン病問題解決をめざす二つの議員懇談会の合同会議に出席。全療協など入所者から強い要望のあった国立ハンセン病療養所職員定員の取り扱いについて報告がありました。
高齢化が進む入所者は食事や入浴など日常生活において、介護、看護が欠かせません。それなのに政府の定員合理化計画の下、職員が減らされてきました。入所者がストライキまで決意して増員を要求、この間減少してきた職員数は今年度ようやく増員となりました。
政府は来年度以降5年間、毎年度1名の定員増を実施、その結果入所者一人あたりの介護員・看護師数を2009年度の1.0人から1.5倍程度に拡充。その後も入所者一人あたりの定員は維持するというものです。全療協や原告団から謝意が述べられました。
今後の課題として、退所者遺族支援制度の確立に向けて、各党のメンバーによるワーキングチームの設置を確認しました。
私は職員定員問題については、条件不利地域での看護師の確保などに課題があること、人事院が政府に勧告した「給与制度の総合的見直し」では、地方の国家公務員給与が下がるなど人員確保に障害をもたらすことになるという懸念を指摘。また栗生楽泉園の重監房資料館の進入路の改修を厚労省に要望しました。