【「しんぶん赤旗」掲載】マイナンバー法等改定案/悪法阻止へ国会前行動/命を守る保険証残せ/廃案めざし座り込み

「しんぶん赤旗」4月26日・3面より

 25日昼、国会前。「健康保険証を廃止しマイナンバーカードと一体化するマイナンバー法等改定案が衆議院の特別委員会で強行採決された」と中央社会保障推進協議会の林信悟事務局長が報告すると、朝から座り込みをする100人を超える人たちから「命を守る保険証残せ」と抗議の声があがりました。

 マイクを握ったマイナンバー制度反対連絡会の原英彦事務局長は「世論も6割は現行制度の維持を支持している。引き続き参議院の審議を通じて廃案に追い込もう」と訴え。署名に半年間で40万人分の賛同が集まり、緊急に呼びかけたツイッターデモは50万人を超えて拡散されたと報告しました。

 全国保険医団体連合会の住江憲勇会長は、基本的人権を何重にも侵害している法案だと指摘しました。

 全国生活と健康を守る会連合会の西野武事務局長は、国民皆保険制度がゆがめられようとしていると批判。「カードの強制は本来あってはならないこと。個人情報の提供の範囲が国会審議なしに広がることになる。今後も、廃案に向けて連帯していく」と語りました。

 市川市民診療所の郷野仁事務長は「現場でも保険証廃止はまだまだ知られていない。今無保険者となっている人に保険証を届けることこそ政府の役割だ」と訴えました。

 日本共産党の塩川鉄也衆院議員、社民党の福島瑞穂参院議員があいさつ。塩川氏は、政府は制度導入のメリットを語るばかりでリスクには一切触れないと指摘。「保険証の発行は被保険者である政府の責務だ。引き続き運動を大きく広げていこう」と語りました。