2年間で1.5倍の大軍拡/戦火前提の予算は認められない

 防衛省の来年度予算概算要求は、昨年度と比較して1.5倍となる7.7兆円という大幅増額です。その中で、北関東の自衛隊基地の強化が進んでいます。

 入間基地では、地下連絡道の建設や自動警戒管制システム(JADGEシステム)に関する局舎の地下化など、約80億円が計上されています。

 百里基地では、戦闘機用の隠蔽用施設・分散パッドの調査設計経費が盛り込まれています。

 防衛医大には、戦傷医療に対応し得る医官・看護官を養成するための「外傷・熱傷・事態対処医療センター」が新設されます。

 今回の予算概算要求では、自衛隊基地の強靭化を図るため、既存施設の更新経費3916億円が計上されていますが、各基地のマスタープラン作成を踏まえ、今後の予算編成過程で各基地に割り振るということで、今後さらに施設整備費が膨らむことになります。

 戦火を呼び込むことを前提にした大軍拡予算は認められません。