【内閣委員会】東海第二原発防潮堤施工不良/原電説明責任果たさず/安全軽視、工期優先

 東海第二原発の防潮堤工事の施工不良について、日本原子力発電株式会社が説明責任を果たさないまま工事を強行しようとしているとし、原子力規制庁をただしました。

 私は、原電が規制庁に対し行った説明について確認。

 規制庁は「4月に鋼製防護壁の北基礎において鉄筋かごが(基礎に届かず)上方で高止まりしている事案があること、6月に南基礎でコンクリートの未充填と鉄筋の変形があること、8月に北基礎でもコンクリの未充填と鉄筋の変形があることを確認した」と答え、北基礎と南基礎にそれぞれ問題があることを認めました。

↑クリックで拡大します

 私は、原電が施工不良について公表したのは、共産党茨城県委員会が告発した10月16日になってからであること、そして内容も「南基礎」についてのみだったことを指摘し、「南基礎の施工不良を6月に把握してから公表するまで4か月もたっている」「原電はいまだに北基礎の問題について言及していない」と強調。「隠蔽と言われても仕方ない」と追及しました。

 規制庁は「社会的影響があるものについては速やかな公表が望ましい」としつつ「公表の有無は事業者の判断だ」と述べるに留まりました。

 私は「原電の姿勢は不誠実であり、隠蔽だ」と厳しく批判し、原電が作成したコンディションレポートと呼ばれる報告書の提出を求めました。

↑クリックで拡大します

 規制庁は「事業者が所有しているもの」としつつ、事業者の判断で公表は可能だとの考えを示しました。

 また、原電が、8日に開かれた茨城県東海村議全員協議会で、北基礎の鉄筋高止まりについて「問題ないので、工事を再開している」と述べていることを指摘。「規制庁として了解しているのか」と質問。

 規制庁は「耐震性能等の観点からしっかり対応が必要な問題だと認識している」「(了解の)判断はしていない」と答えました。

 私は「原電は重大な施工不良を住民にも知らせず、工事最優先で安全を軽視する姿勢だ」と批判し、規制庁がお墨付きを与えるようなことはあってはならないと主張しました。

衆議院TV・ビデオライブラリから見る


「議事録」