【予算委員会】盛山氏/統一協会との関わり/文科相の資格なし/更迭求める

 私は、盛山正仁文部科学相と統一協会(世界平和統一家庭連合)との関係を追及し、盛山氏には文科相としての資格がないとして岸田文雄首相に更迭を求めました。

 私は、盛山氏が2021年10月の総選挙時に統一協会関連団体の集会に参加した際、推薦状を受け取り、事実上の「政策協定」にあたる推薦確認書に署名したのかと追及。

 盛山氏は「推薦状をもらったのかもしれない」と認め、推薦確認書は「覚えていない」として断言しませんでした。

 私は、自民党として推薦状、推薦確認書を交わした議員は誰か調査したのかと質問。

 岸田首相は調査していないと認め、「議員本人が説明すべきこと」と開き直りました。

 私は、報道によれば自民党議員で統一協会の推薦確認書や政策理念に賛同する文書に署名した事実を認めたのが5人、推薦状を受領したと認めたのは盛山氏を含め3人だと指摘。統一協会が組織的応援を決めたことを表すのが推薦状であり推薦確認書だと強調し、「自民党議員の中で、最も統一協会と関係の深い数人の中からわざわざ統一協会の解散命令請求を行う文科相を選ぶのか。これが首相がいう『適材適所』なのか」と批判しました。

 岸田首相は盛山氏が現在は統一協会と「関係を一切有していない」などと弁解しました。

 私は、22日から国と統一協会双方から意見を聞く審問が東京地裁で始まるとし、「盛山氏は申立人の立場だ。統一協会との関わりについて、一点の曇りもあってはならない。盛山氏を更迭すべきだ」と要求しました。

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「議事録」

第213回通常国会 令和6年2月14日(水曜日) 予算委員会 第9号

○塩川委員 日本共産党の塩川鉄也です。

 まず最初に、統一協会との関係について、盛山文科大臣に伺います。

 盛山大臣は、二〇二一年十月の総選挙時に神戸市内で統一協会関係団体の集会に参加したことを認め、自民党にも報告したといいます。

 その際に、統一協会関係団体から推薦状を受け取ったのか、また、推薦確認書に署名をしたか、この点について確認をします。

○盛山国務大臣 これまでも当委員会で御答弁申し上げているとおりでございますけれども、二〇二一年のものについては全く記憶にございませんでした。ただ、この委員会でのパネルでの写真を見て、推薦状をもらったのかもしれないというふうに申し上げました。それから、確認書については覚えていないと申し上げております。

 以上でございます。

○塩川委員 盛山大臣は、統一協会関係団体から推薦状を受け取ったのではないのかという御答弁でありました。推薦確認書については、記憶にない、確認できていないということでしたけれども、署名していないとは断言はしておりません。統一協会との癒着が問われております。

 総理にお尋ねいたします。

 そもそも、このような統一協会関係団体から選挙時に推薦状を受け取った自民党の議員というのは誰なんでしょうか。また、統一協会関係団体と、推薦確認書及び同趣旨の政策理念に賛同する文書に署名した自民党の議員は誰なのか。明らかにしていただきたいと思います。

○岸田内閣総理大臣 選挙時において、様々な団体からアプローチや推薦を受けることがあり、その中で様々なやり取りがあります。そして、旧統一教会及び関連団体との関係において、我が党としては、推薦確認書に署名をしたこと等が選挙で支援につながっているかどうかがポイントであると考え、この点について、党として所属国会議員による点検結果を取りまとめ、既に公表をしているところです。

 推薦確認書に署名したかどうかなど、それ以上の詳細については、必要に応じて議員本人から説明すべきものであると認識をしております。

○塩川委員 推薦確認書については調べてもいないと。

 推薦状はどうですか。

○岸田内閣総理大臣 自民党の党内調査については、八項目に分けて調査の結果を取りまとめておりますが、その中で、結果として選挙の応援を受けたかどうか、この点について細かく調査を行っております。

 推薦書を受けたかどうか、署名したかどうかについては、これは各人が説明すべきことであると認識をしております。

○塩川委員 推薦状を受けたかどうか、推薦確認書を交わしたかどうかということ自体を自民党が調査していないということが問題じゃありませんか。

 マスコミ報道等によると、推薦確認書及び政策理念に賛同する文書に署名したことについて、大串正樹議員、山田賢司議員、深澤陽一議員、斎藤洋明議員、江島潔議員の五人が認めております。推薦状を受領したと認めた議員は、下村博文議員、木原誠二議員、盛山正仁議員の三人であります。

 単なる集会参加や挨拶ではありません。統一協会側が組織的に応援するということを決めたことを表しているのが推薦状であり、推薦確認書じゃありませんか。四百人近い自民党議員の中で最も統一協会と関係の深い議員ということになります。

 統一協会と特別の関係にあったこの数人の中から、わざわざ統一協会の解散命令請求を行う文科大臣を選ぶのでいいのか。これが総理の言う、適材適所というんですか。

○岸田内閣総理大臣 党の調査においては、選挙におけるボランティア支援を受けたかどうか、選挙支援の依頼、また、組織的支援、動員等の受入れ、こういったことについて調査を行い、そして、それぞれ答えを得ています。署名については、先ほど申し上げたとおりであります。

 そして、党として、過去の関係、これを点検、報告するとともに、新たな接点が判明した場合にはその都度追加的に説明をし、未来に向けて関係を絶つことを徹底する、これを基本的な方針としております。

 盛山大臣については、現在は当該団体との関係を一切有していない、これを前提として九月十三日に任命を行いました。その上で、十月十三日に、盛山大臣自身により解散命令請求が行われ、裁判所において審理が行われております。

 審理の判断が適切に行われるよう、法務省、文科省、適切に対応しています。大臣にも引き続き職責を果たしてもらいたいと考えております。

○塩川委員 自民党側が正直に統一協会との関係を言っているかどうか、今回そのことも怪しいということが明らかになったわけですけれども。

 問題は、統一協会側が肩入れをした議員が誰なのかという問題であります。統一協会側が肩入れをした議員であるということが問われているのが今回の事案になるわけであります。

 統一協会の反社会的な行為は大変悪質で、組織的に長期に行われてきました。多数の者に多額の財産的損害、精神的犠牲を余儀なくさせ、その親族を含む多数の者の生活の平穏を害する行為を行ったとして、文科省が東京地裁に解散命令請求を行ったのは当然のことであります。

 来週の二十二日には、東京地裁において、国、統一協会双方から意見を聞く審問が始まります。盛山大臣は申立人の立場であります。統一協会との関わりについて、一点の曇りもあってはなりません。盛山大臣は統一協会の解散命令請求を申請した文科省の長としての資格がない。総理は、更迭をすべきではありませんか。

○岸田内閣総理大臣 先ほども申し上げたように、盛山大臣については、過去の関係いかんにかかわらず、現在は当該団体との関係を一切有していない、これを前提として昨年九月十三日に任命を行いました。

 裁判所における審理、これを法務省、文科省共にしっかりと支えていくよう適切に対応してまいります。盛山大臣には引き続き職責を果たしてもらいたいと考えております。

○塩川委員 一点の曇りもあってはならない、こういった盛山大臣は更迭をすべきだ、このことを申し上げ、統一協会との関係について自民党議員の調査を改めて行うことを強く求めるものであります。