【議院運営委員会】人事官候補の所信質疑/内閣人事局出身の土生氏に質問

 人事官候補の土生栄二・元内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局長の所信聴取と質疑を行いました。

 私は、土生氏が内閣人事局の人事政策統括官を務めていたことから内閣人事局の設置について認識を確認しました。

 第2次安倍内閣は「国家、国益に奉仕する国家公務員」を掲げ、「政権の方向性を常に念頭に置いて取り組む」よう求め、”政権に奉仕する公務員“への「改革」を推進し、2014年の国家公務員法改定では「幹部職員人事の一元管理」と称して、内閣官房に内閣人事局を設け、官邸が各省庁の幹部人事に関与する仕組みをつくりました。

 土生氏は「こうした仕組みは時宜に応じた適切な仕組みである。今後とも適切に行われていくということが重要」と答弁。

 また、私が「今の公務の職場は、あまりにも余裕のない職員体制となっている」と指摘したうえで、「5年間で10%という定員削減分を原資に、必要な人員増をまかなうという定員合理化計画は、職場の実態に合わないのではないか」と質問。

 土生氏は「定員管理自体は内閣人事局の所管。一般論として、業務の合理化を最大限進めながら必要なところに必要な人材を確保していくことは公務を遂行する上で必要」と述べ、内閣人事局を肯定する答弁に終始しました。

 さらに、私は、土生氏が内閣官房内閣審議官として、安倍首相夫人付職員の配置について、繰り返し国会で答弁していたことにふれ、職員が首相夫人の私的・政治的活動のサポートを行っていたことは不適切ではなかったか、安倍首相夫人付職員は5人に増員(現在2人)されていたのは安倍首相夫妻への忖度があったのではないか、とただしました。

 土生氏は「当時、誠実に答弁してきた」「時々の政権の判断において対応がなされている」と政権擁護の姿勢に徹しました。

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「議事録」