群馬の森/朝鮮人追悼碑撤去に抗議/宗教者ネットが院内集会

 群馬の森の朝鮮人追悼碑撤去に抗議する宗教者ネットの院内集会。

 歴史的事実を消し去ろうという動きは断じて認められない。

 日本が過去に起こした侵略戦争と植民地支配を正当化する政府の姿勢にこそ問題がある。

 村山談話、河野談話の核心的内容を継承し、歴史の歪曲を許さない運動を大きく!


朝鮮人追悼碑撤去に抗議/宗教者ネットが国会内集会

「しんぶん赤旗」3月14日・12面より

 群馬県立公園「群馬の森」(高崎市)内の朝鮮人追悼碑を県が1月末に撤去した問題で、「平和をつくり出す宗教者ネット」は13日、国会内で抗議集会を開き、暴挙に抗議する声明を発表しました。日本共産党の塩川鉄也衆院議員が参加しました。

 碑は、戦争中に日本が植民地支配した朝鮮半島から強制連行し、鉱山や工場で労働させて死亡した朝鮮人を追悼するものでした。損害と苦痛を与えた事実を記憶、反省し、繰り返さない決意を表明していました。

 集会を協賛した「群馬の森追悼碑を守る会」事務局次長の石田正人さんによると、県側の撤去の理由は追悼集会で「強制連行」という言葉を使ったことが政治活動であり、公共の場では認められないというものでした。しかし、2001年の県議会は全会一致で碑建設の請願を採択しており、以前は式典のスピーチで「強制連行」と言っても問題視されなかったといいます。

 「群馬諸宗教者の集い」代表の小野文珖(ぶんこう)さんは、県が主張したもうひとつの理由の「右翼団体との小競り合い」に触れ、「ヘイトスピーチ解消法をもって警察が右翼を取り締まれば対応できる」と指摘しました。石田さんは「追悼は政治活動ではない。公共の場所では自由に発言できるはずだ」と主張。小野さんは群馬の森に碑を再建したいと話しました。