原発ゼロ、再稼働反対を/首都圏反原発連合の抗議行動に参加

 首都圏反原発連合の原発ゼロ、再稼働反対抗議行動。

 北海道大地震による全道停電は深刻です。電力業界と政府は、復旧のために全力を挙げてもらいたい。でも北海道の電力の半分を苫東厚真発電所(165万キロワット)一つだけで担っていたのは異常です。泊原発(207万キロワット)の再稼働を見込んで、このような発電態勢にしていたのではないか。しっかりとした検証が必要です。

 明らかになったことは、地震国の日本には、原発のような大規模発電所を安全につくれる場所はないということ。そして、一極集中の発電のもろさが浮き彫りになったこと。節電・省エネに取り組むとともに、地域分散、地産地消の再生可能エネルギー中心の発電システムに切り替える時です。


「しんぶん赤旗」9月8日付・15面より

地震国に原発いらない/反原連抗議

 首都圏反原発連合(反原連)は7日、首相官邸前抗議を行いました。6日未明に発生した北海道胆振地方の地震では、北海道電力泊原発が外部電源を一時喪失し、原発の危険性が改めてあらわになりました。参加者は「地震・火山国に原発はいらない」と訴えました。

 東京都杉並区の女性(68)は「地震が起きるたびに、原発事故の不安に駆られます。こんな心配をしなくていい日本にするために、原発は今すぐやめさせないといけません」と語りました。

 国会正門前では参加者がマイクを握り訴えました。福島県から駆けつけた男性は、避難生活のなかで高齢者が亡くなっている現状を報告。「原発を再稼働すれば、またこの苦しみが繰り返される。地震、火山、台風と日本は災害大国です。原発を動かしてはなりません」と訴えました。

 この日は、700人(主催者発表)が参加。国会正門前でスピーチした日本共産党の塩川鉄也衆院議員は、「地震、火山国の日本で安全に原発を建てられる場所などないことが改めてはっきりした」と述べ、市民と野党の共闘で原発ゼロの日本をつくろうと呼びかけました。