台風19号災害調査/栃木・栃木市

 栃木県栃木市で台風19号災害調査。永野川の氾濫で、多数の浸水被害が生じています。

 東武日光線の線路砕石が流出。JR両毛線も、永野川を渡る箇所で線路の路盤が流され、いずれも長期の運休とのこと。

 学校や保育園も泥水に浸かり、復旧の見通しが立ちません。

 上水道施設も被災し、断水地域も残されています。


台風19号被害/共産党議員調査/農業打撃・線路流失も/栃木

「しんぶん赤旗」10月16日付・3面より

 台風19号による被害状況調査で、日本共産党の塩川鉄也衆院議員と梅村さえこ前衆院議員は14日、宇都宮、鹿沼、栃木の3市で被災者などから要望を聞き取りました。

 県内の被害状況(県調べ・15日正午現在)は、死者4人、床上浸水616棟、氾濫河川5カ所、土砂崩れ55カ所。確認中の所もあり、両毛線の線路流失に伴う復旧の見込み未定など被害は甚大です。

 一行は、床上浸水した宇都宮市中心街を皮切りに、堰堤(えんてい)約300メートルがえぐられた鹿沼市中心部を流れる黒川や、1階が浸水した県立栃木工業高校などを調査しました。

 大谷町で床上浸水したあるデイサービスの職員は「施設脇の姿川が夜7時半にあふれたが、市からの避難指示は9時ごろだった」と話しました。

 避難所に指定されたある中学校では、「避難者120人が駆けつけたのに、対応する市職員が2人だけで、運営がスムーズにいかなかった」などの声も寄せられました。

 視察した塩川氏は「農業分野も含め、被害は膨大になる。市・県・国の党議員団の連携を強め、被災者救済に全力をあげたい」と語りました。

 調査には、野村せつ子県議、各地方議員が同行しました。