台風19号災害調査/群馬県富岡市/田篠地区・曽木地区・内匠地区

 群馬県富岡市で、台風19号災害調査。伊藤・酒井県議、田村富岡市議、山田甘楽町議らと行動。

 鏑川(かぶらがわ)護岸が崩落した田篠地区ヘ。護岸のブロックが流失し、民家の軒下まで土砂が流れ込みました。地元の方は、護岸の強化を求めています。

 富岡市曽木地区では、鏑川の越水による被害。12年前の水害後、堤防を高くした場所です。

 区長さんは「16戸が浸水被害。床上1.8mという世帯も。片付けにボランティアの手を借りている。

 前回の水害のときに転居した世帯があり、今回の水害でも転居する世帯がある」と話していました。

 土砂崩れで家屋が潰され、亡くなった方もおられる富岡市内匠地区ヘ。ハザードマップにも掲載のなかった場所です。

 被害を被った方は「土砂に押され、部屋の中に車が入り込んできた。避難所の生活が続くと母の体調が心配。ここに住み続けていいのか、安全なのか、わからないので、どうしたらよいか」と話していました。


土砂と車が部屋に/台風19号/見通し立たず不安/群馬・富岡/塩川氏に被災者訴え

「しんぶん赤旗」10月22日付・首都圏版より

 日本共産党の塩川鉄也衆院議員は19日、党群馬県議団、甘楽町議、富岡市議とともに富岡市で台風19号の被害状況を調査しました。

 田篠(たじの)地区では、鏑川(かぶらがわ)の護岸が崩落。道路が冠水し、住宅の軒下まで土砂が入り込みました。この地区に住む樋口武二さんは、「2007年の台風9号で流れてきた大量の土砂が、川にたまったまま。護岸の強化はもちろんですが、きちんとしゅんせつしないと次は被害が大きくなるのではないか」と不安を口にしました。

 07年の台風でも浸水被害を受け、堤防がかさ上げされていた曽木地区では鏑川が越水し、16棟が浸水。横尾繁雄区長は、「もう住めないという人もいます。今は片付けで精いっぱいですが、これから要望も出てくると思う」と語りました。

 土砂崩れで民家が埋まり、3人が死亡した内匠(たくみ)地区では、重機を使って土砂の撤去作業が行われていました。3人の息子と自宅の様子を見に来ていた荻原美登利さんは、「土砂と一緒に車が部屋に飛び込んできました。家を直して住み続けられるのか、他に移らなくてはならないのか、まったく見通しが立たず不安です」と話しました。

 塩川氏は、「堤防のかさ上げなど治水対策をしっかり国に要請することとあわせて、被災した方々の今後の生活を支える取り組みが重要になってきます」と述べ、被災者の実態と要望を踏まえた行政の取り組みを働きかけていくと話しました。