国会における野党共闘の前進/第28回党大会で発言

 日本共産党第28回大会で発言。テーマは「国会における野党共闘の前進について」。

 野党共闘の前進の大本には
①立憲主義を破壊する安保法制の強行を初めとした安部暴走政治と正面から対決している国会だからこそ、安部政権打倒の一致点で野党の結束を強めてきた
②安倍政権の暴走政治への国民的怒りと草の根からの国民の運動に背中を押されている
――ことがある。


第28回党大会の討論

「しんぶん赤旗」1月19日付・16面より

 第28回党大会での大会議案、中央委員会報告にもとづく討論の発言を、紹介します。

違い強調せず一致点で/野党共闘信頼築き連帯/中央 塩川鉄也評議員

 20日から始まる通常国会に向けて、党大会が始まった14日は野党カジノ追及本部の横浜現地調査、15日は穀田国対委員長と野党国対委員長連絡会(通称野国連)、16日も野国連に出席、連日野党議員と行動しています。

 この党大会の雰囲気も、あいさついただいた安住立国社国対委員長から「あいさつは悩んだけど、歓迎してもらえ、心が通いあうことができてうれしかった」と報告を受けました。立民のある国対幹部は「知り合いの共産党幹部から安住さんのあいさつには感動した、号泣したとメールがあった」と紹介しました。野国連の参加メンバーは、党大会の出席者か、党大会へのメッセージを送ってくれた議員ばかりでした。

 心が通い、共に肩を組む野党共闘の前進の大本に何があるのか。

 一つは、立憲主義を破壊する安保法制の強行をはじめとした安倍暴走政治と正面から対決している国会だからこそ、安倍政権打倒の一致点で野党の結束を強めてきたこと。もう一つは、安倍政権の暴走政治への国民的怒りと草の根からの国民の運動に背中を押されていることです。

 野党間の違いを強調するのではなく一致して行動しよう、そのためにできることは何かと議論と活動を積み重ねてきたことが信頼関係を築いています。共同行動が連帯を深め、連帯が信頼を深めることにつながっています。

 野党間の政策の違いが大きいといわれる安保・外交分野でも共闘が前進していることに表れています。憲法調査会における安倍改憲を許さない国会共闘も、安保法制廃止のたたかいが土台にあります。

 野党共闘で日本共産党の果たす役割は極めて大きいと実感しています。日本共産党が論戦力を発揮できるのは綱領路線があるからこそです。多くの地方議員がおり、党支部党員がいる日本共産党の草の根の力です。野党共闘は、まさに全党がつくり上げたものです。

 この党を強く大きくして、野党連合政権に道を開くたたかいへと力を合わせましょう。