厚労大臣の常時出席は求めず/桜・カジノなど徹底追及を/野党国対委員長連絡会

 野党国対委員長連絡会開く。

 新型コロナウイルス肺炎拡大の深刻な影響が広がっており、予算委の基本的質疑にあたって、加藤厚労大臣の常時出席は求めず、委員会からの離席を認めることを確認しました。

 桜・カジノなど徹底追及するとともに、国政の重要課題での論戦を進めていくことで一致しました。

 また、東京高検検事長の定年延長の閣議決定は、強大な権限を持つ検察官の権力行使の緩和策であり、違法性の懸念があるという意見が出されました。


厚労相の離席容認/野党国対委員長/肺炎対応で

「しんぶん赤旗」2月4日付・2面より

 日本共産党と、立憲民主党、国民民主党などの共同会派は3日、国会内で野党国対委員長連絡会を開きました。全閣僚が出席して2020年度政府予算案が審議される衆院予算委員会の基本的質疑で、質問通告がある場合を除き、新型肺炎対応にあたる加藤勝信厚労相が同委員会から離席することを認めることを確認しました。

 野党国対委員長は、今回の対応を今後の前例としないことも確認しています。

 衆院予算委員会の対応については、立憲民主党の安住淳国対委員長が2日夜、自民党の森山裕国対委員長と会談し、「感染症の拡大という異例の事態であり、こうした事案の対策には、水際対策を含め政府が万全の対策を取る必要がある」と提起。両氏は、加藤厚労相が委員会を離席することを合意していました。

 また、同日の会合では、検察庁法に基づいて2月に定年退官する予定だった黒川弘務東京高検検事長について、安倍内閣が国家公務員法の特例規定を用いて半年間の「勤務延長」を閣議決定したことに対し、「検察の独立」を脅かす「政治介入」の疑いがあるとして、国会で追及していく方針を確認しました。