【「しんぶん赤旗」掲載】野党一致し謝罪・撤回要求/首相の反共デマ発言を批判

「しんぶん赤旗」2月15日付・1面より

穀田氏が自民に抗議・申し入れ

 日本共産党の穀田恵二国対委員長は14日、国会内で自民党の森山裕国対委員長と会談し、13日の衆院本会議で安倍晋三首相が共産党について「現在も暴力革命の方針に変更はない」などと事実誤認のデマ発言をしたことに抗議し、発言を謝罪し撤回することを求めました。森山氏は「強い抗議があったことを首相に伝える」と表明しました。

 会談には塩川鉄也国対委員長代理が同席。立憲民主党の安住淳国対委員長も加わりました。

 会談後に記者会見した穀田氏は、「公党に対する誹謗(ひぼう)中傷は断固許せないとして、抗議し、謝罪・撤回を求めた」と表明。「今後、野党が共同して、衆院議院運営委員会の場で徹底して追及し、発言の不当性を明らかにするとともに、謝罪・撤回を求めたい」と述べました。

 これに先だち、日本共産党と、立憲民主党、国民民主党などの共同会派の国対委員長は、国会内で野党国対委員長連絡会を開き、13日の首相の共産党に対するデマ発言は「極めて不適当だ」との認識で一致。安倍首相に対し謝罪・撤回を求める方針を確認しました。

 穀田氏は会合後、記者団に、「国対委員長間で『不適当だ』との認識で一致したことは極めて重要だ」と述べ、「安倍首相の発言は、公党に対する侮辱であり、民主主義の破壊だ。謝罪を求めたい」と表明。立憲民主党の安住氏は「われわれも共産党と同じ認識だ。(議院運営委員会の)理事会で議事録からの削除を徹底して要求する」と述べました。国民民主党の原口一博国対委員長は「公党に対する誹謗中傷だ。安倍首相は『壊れている』としか言いようがない」と批判しました。

 会合では、黒川弘務東京高検検事長の定年延長をめぐり、首相が、国家公務員法の解釈変更を明言したことについても、徹底追及することを確認しました。