埼玉の演説会に2000人

 埼玉大演説会に2千人が参加。

 渡辺雅之大東文化大学准教授、作家の中沢けいさんの心のこもったあいさつ。

 県議選はじめ地方選挙候補者が揃い踏み。伊藤岳参院埼玉選挙区予定候補、梅村さえこ参院比例代表予定候補が決意表明しました。

 最後に小池晃書記局長が訴えました。

 私は、カジノ法案をめぐる国会情勢と野党共闘の報告。参院選と中間選挙、統一地方選の勝利を訴えました。

 

演説会でおこなった国会報告は以下の通りです


 皆さんこんばんは。衆議院議員の塩川鉄也です。

 今、国会で大問題となっているのが、カジノ法案の採決強行です。

 刑法で禁じられた賭博を合法化するカジノ解禁に国民は反対です。それはギャンブル依存症や多重債務者が増加し、生活破たんや治安悪化が懸念されるからです。「賭博で経済成長はおかしい」「人を不幸にして金儲けをするな」が国民の声です。

 わずかな国会審議でも、日本共産党は法案の重大な問題点を明らかにしてきました。

 第一に、この法案は、ラスベガスやマカオ、シンガポールを上回る世界最大規模のカジノを日本につくろうとしていることです。海外では砂漠の真ん中やリゾート地につくるカジノを首都圏や大阪、愛知などの大都会につくろうとするものです。当然ターゲットは日本国民です。世界最高水準のカジノ規制だ、依存症対策だと言いながら、当初想定していたカジノ面積規制を外してしまった自民党と公明党の責任は重大です。

 第二は、公営ギャンブルやパチンコでは認められていない、客への金の貸し付けをカジノ企業には認めることです。賭博の胴元が、客にどんどん金を貸すことができます。過剰貸し付けへの歯止めもなく、依存症や多重債務者の拡大につながることは必至です。

 第三に、カジノを規制するために新たに設置されるカジノ管理委員会の問題です。独立した規制機関だと言いながら、そのカジノ管理委員会の経費を負担するのは、規制されるはずのカジノ企業です。公明党の石井啓一カジノ担当大臣は、カジノ管理委員会の事務局にはカジノの実態を知る人を採用することもある、とカジノ事業者がカジノ管理委員会に入ることを認めました。金も人もカジノ企業に依存するカジノ管理委員会は、カジノ推進機関になりかねません。

 このカジノ法案の背景にあるのは、アメリカのカジノ企業の要求です。昨年2月、安倍総理がトランプ大統領との初めての首脳会談を行った日の朝食会には、カジノ企業のトップ3人が出席していました。そのうちの1人は、トランプ大統領の最大の支援者であります。安倍総理はその場で、日本におけるカジノ推進の取組みを自慢しました。まさにアメリカのカジノ企業の要求に応えるものでした。

 このようなカジノ法案の採決強行は絶対に認められません。徹底審議で廃案に追い込もうではありませんか。

 国会では市民と野党の共闘が大きく前進しています。

1)安倍政権の国政私物化を許すなという市民の声が力になって、佐川元理財局長や柳瀬元首相秘書官の国会招致を実現し、安倍首相の嘘をいっそう浮き彫りにしました。

2)安倍首相が狙っていた自民党改憲案の国会審議を一切させていません。5か月になる通常国会中、衆議院の憲法審査会を開いたのは、わずか2分。役員の人事だけで、自民党は改憲議論を一度もできないままとなっています。

3)カジノ法案反対でも、野党が結束して徹底審議を求め、与党が法案審議を拒否する下で、共同の記者会見や野党合同ヒアリングを行って、法案の危険性を明らかにしてきました。

 野党共闘の前進に日本共産党は大きな役割を果たしてきました。

 森友学園や加計学園の追及で先頭に立ったのが日本共産党の国会議員団です。カジノ法案でも、カジノ企業によるカジノ企業のための法案という本質を暴露する追及を行ってきました。国会論戦をリードする役割を果たしてきたのが日本共産党です。

 そして何よりも、総選挙での日本共産党の頑張りです。共闘候補の一本化に努力、その勝利に大きく貢献しました。国会で共闘勢力の議席を大きく増やしたことが、国会共闘の確かな力となっています。

 この日本共産党を大きく伸ばして、市民と野党の共闘を前進させ、安倍政権を退陣に追い込もうではありませんか。参院選と統一地方選挙の勝利にお力を貸してくださることを心からお願いして、国会報告を終わります。ありがとうございました。